こんにちは。今回はサカナクションの『忘れられないの』(2019)を取り上げたいと思います。よろしくお願いします。


『忘れられないの』(サカナクション)、Wasurerarenaino(Sakanaction)


【地声最低音】mid1E(E3)  

★ 春風で揺れるはm1E[な] 手を振る君に見えた(Aメロ)
★ずっと ずっと m1E[か]くしてたけ[ど](Bメロ)



【地声最高音】hiA(A4)  

★僕の答えmid2F#[を]ぉ またhiA[用]意しhiA[て](Bメロ)
hjiA[夢][たいな]mid2G#[こ][の日を](サビ)


【補足】その他の注意点

★忘れmid2F#[ら]れないの(Aメロ冒頭)

『忘れられないの』(サカナクション)









 まず、『忘れられないの』についてです。この楽曲は2019年にサカナクションによりリリースされたアルバム『834.194』に収録されている楽曲です。2枚組のアルバムですが、1枚目の1曲目に収録された楽曲で、リード曲です。また、携帯電話会社ソフトバンクのCMタイアップが付いており、、山口一郎さん自身も出演しております。
 『忘れられないの』はサカナクションのYouTube公式チャンネルでもMVが公開されております。2019年6月に公開され、2019年7月現在で約500万回もの再生回数を記録しています。約2週間での再生回数を考えると注目度の高さがうかがえます。

 『忘れられないの』のサウンドについてです。80年代に日本で隆盛を誇ったシティ・ポップというジャンルを彷彿とさせる楽曲に仕上がっています。シティ・ポップは近年米国など海外でも注目されており、山下達郎さんや竹内まりあさんなどが代表されます。そもそもシティ・ポップ自体が当時の海外のポップスのサウンドから大きく影響を受けたジャンルですので、それが現在の米国などでも一つのムーブメントになっているのは非常に面白く感じます。サカナクション自体もそうした近年の流れを受けているのかもしれません。ちなみにMVも当時を彷彿とさせるような仕上がりになっているようです。

 私はシティ・ポップ自体について多くを知っているわけではないですが、『忘れられないの』のギターのカッティングなどはまさにそうした形を強く感じます。また、曲全体で言えば、イントロ、サビやAメロのサウンドは非常にシティ・ポップ感を感じます。一方で、歌メロやBメロ辺りはサカナクションっぽさが強く残っているように思えます。興味のある方はこの時代のサウンドを掘り下げてみても面白いかもしれません。





 さて、『忘れられないの』の音域についてですが、【地声最低音】mid1E(E3) ~【地声最高音】hiA(A4)でメロディーが構成されております。一般的な男性の音域よりも少し高いです。

 まず、Bメロラストからサビ全体にかけて、地声hiAという音階が頻出します。hiAは一般的な男性では少し高いと思います。それがボクシングのジャブのように何度も登場します。ある程度歌い慣れている人であっても、高い声が得意でない人は難しいと感じるかもしれません。その点については留意しておいてください。
 『忘れられないの』に登場するhiAは裏声で対処するというのも難しいです(楽曲のニュアンスが崩れやすいと思います。)。よって、高音域が辛いと感じられる方は素直にキーを下げた方が良いと思います。原曲から1~2程度下げると、大よそ一般的な男性の音域(mid2G[#])になります。

 ちなみにキーだけ見てみると、女性が歌ってもよい音域だと思います。声が低い方は原曲キーでも良いかもしれません。一方で、一般的な女性の場合は、原曲から少しキーを上げた方が歌いやすいです。2~3程度上げるのが目安になると思います。

 テンポは比較的緩やかですが、明るめの楽曲ですので、カラオケなどで歌っても映えると思います。