こんにちは。今回はOfficial髭男dismの『宿命』(2019)を取り上げたいと思います。よろしくお願いします。


『宿命』(Official髭男dism)、Shukumei


【地声最低音】mid1F(F3)  

★歌うメロディ[~] 振り向いたみ[ら]い(Aメロ)
★合わさって響[いた] 群青の空の[下]


【地声最高音】hiC(C5)  

★生hiA[き甲]hiC[斐っ]mid2G[やつ]が光りかがhiC[や]hiA#[く]か2G[ら](サビ)
★そんなもmid2G[の]に負け[て]hiA#[まる]hiC[か]hiA[と](Cメロ)
hiA#[い]hiA[ま] mid2G[しゅ][くめ]hiC[いっ][やつ]
★燃やして 暴れ出~hiC[ぁぁす]




【裏声最高音】hiC(C5)
 


hiA[ての]hiA#[ひ][ら]mid2G[のつめ]hiC裏[あ]と(2番Bメロ)


【補足】mid2G~hiA#の注意点

★君かmid2G[ら]溢れ[だし]hiA#[こ]hiA[え]と(Aメロ)
★夢じゃない 夢じゃhiA[ない] hiA[なみ]hiA#[だ][の]mid2G[足]跡(Bメロ)
★肩を組んで叫び[たい]
★僕らのおhiA[も]mid2G[い] [と]hiA#[ど][け]
hiA[き]hiA#[せ][き]mid2G[じゃなく]ていい(サビ)
hiA[た]hiA#[ま][しい]mid2G[のか][り]
★暴れ出すだmid2G[けなん]hiA[だ]


『宿命』(Official髭男dism)









 まず、『宿命』についてです。この楽曲は、2019年にOfficial髭男dismによりリリースされたシングル作品です。夏の高校野球応援ソングとして書き下ろされた作品であり、テレビ朝日系の番組『熱闘甲子園』テーマソングとしてタイアップも付きました。
 『宿命』はOfficial髭男dismのYouTube公式チャンネルでMVが公開されており、2019年8月現在、約680万回もの再生回数を記録しています。短期間で多くの再生回数を重ねています。楽曲の質はもちろんのこと、前作『Pretender』のヒットにより注目度も高くなっているのだと思います。

 『宿命』のサウンドについてです。これまで編曲はヒゲダン自身が行ってまいりましたが、今回は共同編曲として、にプロデューサーの蔦谷好位置さんの名前がクレジットされています。蔦谷好位置さんは当ブログで取り上げた楽曲では、back numberや米津玄師さん、Superflyなどの編曲に携わっております。非常に多くのミュージシャンの編曲を行っております。
 『宿命』のサウンドで象徴的な点は、ブラスバンドの音が非常に目立つ点です。具体的にはトランペットが楽曲全体を通して存在感を発揮します。これは、夏の甲子園の応援ソングという点から取り入れられたアレンジなのではないかと思います。
 
 個人的に印象的だった点は1番2番のBメロ、またラストサビ前のCメロです。それらはサビに向けた前段階の場面ですが、どの場面もサビへの入り方が違っています。例えば、1番ではブレイク(演奏の休止)が入り、ボーカルの「届け!」からサビへと入ります。しかし、2番ではブレイクではなく、楽器の演奏がサビへの準備として登場します。そうした点が非常に考えられていると感じました。また、2番のサビの終了後、声にエフェクトが入るなどの工夫もされ、耳に残りました。

 『宿命』の歌詞についてです。甲子園のテーマ曲ということもあり、球児を応援するための歌詞内容だと思います。一方で、球児のみならず、夢や目標に向かっている多くの人に届きやすい歌詞だと思います。「「大丈夫」や「頑張れ」って歌詞に 苛立ってしまった そんな夜もあった」という歌詞などは個人的にも共感できます。
 私個人が好きだと思った歌詞は2番冒頭「沈黙が続いたイヤフォン」です。非常に短いフレーズでやや抽象的ですが、「モチベーションが上がらない自分」、「スランプが続く状態」など、様々な解釈を想起させます。『宿命』では直接的な表現が多く見られますが、その中でこの表現がキラリと光りました。




 さて、最後に『宿命』の音域についてですが、【地声最低音】mid1F(F3) ~【地声最高音】hiC(C5)、【裏声最高音】hiC(C5)でメロディーが構成されております。一般的な男性の音域よりも高いです。

 まず、地声最高音のhiCについてですが、サビとCメロで登場します。この場面ですが、個人的には裏声で対処できる点も多くあると思います。「ここはなるべく地声で発声したい」と私が考える場面は「光りかがhiC[や]hiA#[く]か2G[ら]」の箇所だけです。ここは原曲の声の調子などを考えると、地声の方が良いのではないかと感じます。
 ラストのサビ直前に登場する「燃やして 暴れ出~hiC[ぁぁす]」の場面についてですが、ここは裏声での発声が可能だと思います。「裏声の中でも力強さを保った発声」というものがあります。最近だとKing Gnuの井口さんがよく使っている印象ですが、そうした歌声が可能であれば、ここで裏声を使っても良いのではないかと思います。

 ただ、一般的にはやはりキーを下げるのが無難な選択だと思います。原曲キーから4つ下げると、最高音がmid2G#に設定されます。ただ、Cメロのロングトーンを考えると、この音階でも高いと感じる方は居られるかもしれません。その点は留意しておいてください。また、普段歌い慣れていない方はこのキーでも高いと思いますので、練習を重ねてください。

 ヒゲダンの楽曲の多くに言えるのですが、『宿命』も女性の方がキーが合いやすいのではないかと思います。女性の方は選択肢に入れてみても良いと思います。カラオケなどでも歌いやすい楽曲です。