こんにちは。今回はボカロPのバルーンこと須田景凪(すだけいな)さんの『シャルル』(2016)を取り上げたいと思います。よろしくお願いします。


『シャルル』(須田景凪【バルーン】)、Charles(Keina Suda【Balloon】)


【地声最低音】mid1C#(C#3)  ※Bメロで1回

★空っぽでいよう それでいつm1C#[か] 


【地声最高音】hiA#(A#4)  ※1,2番のサビで1回ずつ

★愛を謳っhiC#裏[てう]たっhiC#[て]hiA#地[く]m2F[もの上]ぇぇ


【裏声最高音】hiC#(C#5) ※サビで頻出

★愛を謳っhiC#裏[てう]たっhiC#[て]hiA#地[く]m2F[もの上]ぇぇ(サビ)
★濁りきってはm2F[見]hiC#裏[え]hiC[な]m2F[いや]
※語っhiC#[て]語っC#[てよ]るの群れ
☆譲り合ってなm2F[に]hiC#[もな]F[いな](2番サビ)

※の部分を含め、サビの象徴的なフレーズはカラオケでは【C#[て]hiA#[よ]で統一されています
☆の部分はボカロの原曲、歌い手、カラオケなどはm2FhiC#hiCm2Fという形で歌唱されており、セルフカバーのみ微妙に音程が異なります。




【補足】mid2Fmid2G#辺りの注意箇所

★ そm2G#[れ]m2F[な]のに頬を濡らしてしまうの(Aメロ)
★そうやって昨日の事も消してしm2F[まう]なら
★こんm2F[な]風に悩F[め]るのかな(Bメロ)

m2F#[い]m2F[や]F#[い]F[や]F#[い]F[や] ah ah ah F[ah](サビ)
★遠く描いてm2F[た]m2F#[日]F[々]

★ねえ そうでm2F[しょ](2番Aメロ)
★きっときっとわm2F[かって]いた(Cメロ)
m2F[騙]m2F#[し]合うなんて馬鹿らしいよm2F[な]
★そうだろう 互いm2F[の]せいで今F[が]あるのに

☆の部分については、ah ah ah は歌詞表記はありませんが、重要だと考え記載しました。

『シャルル』(須田景凪【バルーン】セルフカバー)










 まず、バルーンこと須田景凪(すだけいな)さんについて少し説明します。須田景凪さんは2013年より活動するシンガーソングライター、ボカロPです。2013年よりボカロPのバルーンとして楽曲投稿をはじめました。2018年より、須田景凪としてシンガーソングライターとしても活動を開始いたしました。アニメ等でもタイアップが増え、思い入れのある人も多いと思います。

 さて、『シャルル』についてです。この楽曲は、2016年にボカロPバルーンにより投稿されたボカロ作品です。程なくして、須田景凪さん自身もセルフカバーし話題を呼びました。Youtubeで公開されている楽曲はボカロ曲が2000万回強、セルフカバーバージョンは5000万回弱の再生回数を記録しています。また、同曲はカラオケでも多く歌唱されており、年間ランキングで上位にランクインしています。バルーンさんの代表的な作品であり、またボカロ楽曲の中でも近年特によく知られた楽曲の一つといえると思います。

 ちなみに、『シャルル』はフランスの男性名であり、英語圏ではチャールズになります。私自身としては、シャルルと聞くとフランス人歌手のシャルル・アズナヴールを連想します。アズナヴールの楽曲『She』はCMなどでも非常に多く起用され、日本人にもなじみ深い作品です。
 
 『シャルル』は疾走感のあるバンドサウンドです。ボーカルの音域的には、地声最高音がhiA#であり決して低くはないのですが、ファルセット(裏声)がある程度こなせるならば、このhiA#を回避することも可能です(詳細は後述)。そこを除けば、地声音域は決して高くはありません。mid2G,mid2Fあたりを確実にこなしていきたいところです。



 さて、『シャルル』 の音域についてですが、【地声最低音】mid1C#(C#3)~【地声最高音】hiA#(A#4)、【裏声最高音】hiC#(C#5)で歌メロディーが構成されています。一般的な男性の音域よりもやや高いです。以下、見ていきます。

 まず、裏声最高音hiC#はサビで登場します。【愛を謳っhiC#裏[てう]たっhiC#[て]】と急激に音域が上がりますので、しっかり練習しておきたいところです。

 一方、地声最高音hiA#も同じくサビで登場します。【愛を謳っhiC#裏[てう]たっhiC#[て]hiA#地[く]m2F[もの上]ぇぇ】の部分です。この部分ですが、【愛を謳っhiC#裏[てう]たっhiC#裏[てく]m2F[もの上]ぇぇ】という風に、hiC#で繋げてもあまり違和感はありません。原曲においても、須田さん自身がラストのサビで後者②のように歌唱しております(1,2番サビの最初は①で歌唱)。歌い手のカバーでも後者②で歌唱されているものがかなり多いです。よって、後者②で統一しても違和感は少ないです。ただ、カラオケ採点では前者①統一されていますので、カラオケで高得点を目指す方は前者①で歌唱してください。



①【愛を謳っhiC#裏[てう]たっhiC#[て]hiA#地[く]m2F[もの上]ぇぇ】
②【愛を謳っhiC#裏[てう]たっhiC#裏[てく]m2F[もの上]ぇぇ】⇐こちらでも違和感ない

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 これらを踏まえると、『シャルル』ではmid2G,mid2F当たりのキーを安定的に歌唱できることが求められます。これらは一般的な男性の音域の範囲内ですので、少しずつ練習を重ねてください。
 ただ、『シャルル』では先にも述べましたように、裏声と地声の急激な変化などが求められ、決して難易度が低くありません。また、楽曲のテンポも速めです。キーを調整して練習することも可能ですが、歌い慣れていない人の場合、つまづくことも十分にあり得ます。
 別の曲である程度歌い慣れた上でチャレンジすることも良いと思います。すぐに歌いこなせなくてもガッカリせずに気長に取り組んでください。

 ちなみに、原曲のボカロキーだとmid2A#~hihiA#(オク下げだとmid1A#~hiA#)になります。ボカロキーから3つ上げるとセルフカバーと同じキーになります。

 また、女性が歌唱する場合、個人差もありますが、ボカロの原曲キーから6つ上げると歌いやすくなるのではないかと思います。6つ上げると、地声mid1E~hiC#(hiB)、裏声hiEに調整されます(hiC#は回避可能)。このあたりを一つの目安としてください。