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『最後の優しさ』(JAY’ED)の音域

こんにちは。今回はJAY’EDさんの『最後の優しさ』(2009)を取り上げたいと思います。よろしくお願いします。今回はリクエストによる選曲です。


『最後の優しさ』(JAY’ED)
『最後の優しさ』(JAY'ED)の音域







【地声最低音】mid1E(E3) 

m1G[つ]き明かりに照[らm1F[さ]れて【Aメロ】
★ぼm1G[く]でもm1Em1F^-m2E[すな][に]な][れ]


【地声最高音】hiA(A4) ※全体で16回

★気m2Em2GhiA[付[い[て]ても逢いたかhiAG[っ]た]【サビ】
★違m2GhiA[う[だ]れかの元へhiAm2G#[む]か]う前に
★震えm2Fm2GhiA[る[唇[か]ら]告]げら[れ]たこと【2番Aメロ】
★最後m2G[ま]で聞き 全てm2Fm2G[を[受]け][めhiAG[た]ぁ]
★僕m2Em2F[で[は]き]みを 今みたいにかが[や]かせら[れhiA[な]か]った【Dメロ】


【裏声最高音】hiC(C5) ※全体で1回

★さいhiA地[ご]の やhiC裏hiB[さ]し]ぃ]【Dメロ】


【補足】mid2Fmid2Gを含むフレーズ一覧

m1G[し]ずかな公園 きm2Em2D[み]と]ふたり【Aメロ】
★なm2Em2F^-D[らんでは[な]す]と] [こ]んなに[も]
★なにm2Em2F[か[を]隠そうと[す]る]しぐさに僕は
★気付m2Em2G[か[な][振]りして[わm2Fm2G[ら[っ]て]F[る]よ]
★君E[を]  [んm2F[きで]あ]いしてたから【サビ】
m2E[抱きし]めて I Don’t Wan[na] Let You Go[o]o
m2F[い][引][止め][なら] Will [You] m2G[Come] Back【Dメロ】
m2G[Baby] F[I Will] [Hold] You Tig[ht] [へF[お]くるうた[ぁ]【ラスト】

 まず、『最後の優しさ』についてです。この楽曲は、男性歌手のJAY’ED(ジェイド)さんによりリリースされたシングル作品です。アルバムとしては、同じ年に発表された『MUSICATION』に初収録されました。同アルバムには、『Superwoman』、『ずっと一緒』、『CRY FOR YOU』、『Can’t Let Go』などのシングル曲が収録されております。アルバムは週間9位にランクインしました。

 さて、『最後の優しさ』はJAY’EDさんの3枚目のシングルとして発売されました(『SUNLIGHT』との両A面)。JAY’EDさんのシングル曲の中では特に人気が高く、レーベルのYouTube公式チャンネルで公開されているミュージックビデオは1300万回を超える再生回数を記録しています(2024年4月時点)。また、ネット上でも多くのカバーがなされており、まさにJAY’EDさんの代表的なシングル曲の1つといえます。


 『最後の優しさ』はスローなR&B・ソウルです。全体的にシンプルなサウンドワークであり、ボーカルの良さが活きやすいメロとなっています。歌メロについてはAメロサビからなります。作詞作曲はJAY’EDさん、作曲編曲は2 SOULによりなされました。2 SOULさんは福原美穂さん、AIさんなどR&B・ソウルの歌手と縁の深い作曲家で、AIさんの『Story』(過去記事)などが知られています。

 『最後の優しさ』の音域的な特徴についてです。同曲は男性の音域としては高め(体感的には明確に「高い」)レンジで歌メロが作られております。一般的には少しキーを下げた方が歌いやすいと推測されます。
 同曲はAメロでmid1E-mid1Fなどの低音が登場します。一方、AメロBメロサビと歌メロが盛り上がっていく過程でmid2E~hiAなどの中高音域が頻出します。こうしたことから、男性の音域としては高く、「高音域が得意な男性」の方がマッチしやすい曲といえます。また、今回の楽曲は、間奏が短く、その点でよりスタミナなどが要求されます。また、一部裏声が登場する場面がありますが、頻度は少なめです。

 女性が同曲を歌唱する場合、通常はキーを上げた方が歌いやすいです。今回は低音域でmid1E-mid1Fのコンボが見られます。そうした点を考慮するといくらかキーを上げた方が女性の得意レンジとマッチすると私は判断しました。一つの目安ですが、原曲キーから2~3つ程度上げてみてください。一方、「標準より低めの音域の女性」などは、もしかしたら原キーが合う可能性があります。その辺りは実際に歌唱してみてください。



 最後に『最後の優しさ』の音域についてですが、【地声最低音】mid1E(E3)~【地声最高音】hiA(A4)、【裏声最高音】hiC(C5)で歌メロディーが構成されております。一般的な男性の音域と比べ、高め(体感的には明確に「高い」)です。以下、見ていきます。

 まず、地声最低音mid1EはAメロで登場します。この辺りは男性の音域の範囲内です。mid1Eとmid1Fがコンボになっているため、「高音域が非常に得意な男性」だと若干低音感があるかもしれません(場合によっては少しキーをあげるのもよい)。

 次に、地声最高音hiAはサビを中心に登場します。登場回数は16回程度です。このhiAは男性の音域としては高めです。また、今回はmid2E~mid2Gなどがピークとなる場面も多く見られます。こうした点を考慮しても男性の音域としては高く、一般的にはキーを下げた方が歌いやすいです。一つの目安ですが、原曲キーから2~3つ程度下げてみてください。


 『最後の優しさ』は低音域に余地があるため、キーを下げることは可能です。歌い慣れた人であれば、ある程度自分の得意なレンジに調整することができると思います。一方、ビギナー向けの調整も可能そうですが、もしかしたら一部歌いにくく感じる場面もあるかもしれません。
 同曲はメロディー自体は分かりやすく、リズムも難しい部分は少ないです。そのため、音域が合うのであれば練習曲としては使いやすい印象です。YouTubeなどで【歌ってみた】動画も多く見られ、ボーカルの良さが活きやすい曲だと思います。

 『最後の優しさ』を原曲キーで歌唱する場合、mid2E~hiA(裏声はhiA-hiC)といった中高音域をしっかり歌いこなせる力が求められます。同曲はサビが特に盛り上がるのですが、AメロDメロ辺りもmid2E~mid2Fなどが多く、相対的に中高音寄りの曲といえます。また、長い間奏が無いため、見た目以上に体力が必須になります。
 こうした点を考慮すると、「高音域が得意(or非常に得意)な男性」が原曲キーに合いやすいと私は判断しました。


【まとめ】

①歌い出しなどで中低音が見られるが、全体でみると中高音寄りの曲
②間奏なども短いため、相対的にスタミナが要求される
③原キーだと「高音域が得意(or非常に得意)な男性」に合いそう
④「標準より低めの音域の女性」は原キーが合う可能性がある(女性通常はキー上げ推奨)
⑤メロがよく、歌が映えやすい。音域が合うならばカラオケ向きです

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