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『バードマン』(SEKAI NO OWARI)の音域

 こんにちは。今回はSEKAI NO OWARIの『バードマン』(2021)を取り上げたいと思います。よろしくお願いします。今回はリクエストによる選曲です。


『バードマン』(SEKAI NO OWARI)
『バードマン』(SEKAI NO OWARI)の音域








【地声最低音】lowE(E3) 

m1C#[電線に止]まった C#[鳥たちはい]【Aメロ】
lowE[音]符みたいにm1D#[そ]ら[をm1C#[駆]け]1B[る]
lowG#[分]かってる そう言いm1D#[た][なm1C#[る]【Bメロ】
★今日もm1C#[な]にも出来ない【Dメロ】


【地声最高音】mid2G#(G#4) ※サビを中心に14回

m2E[こんな] [所]で みm2F#m2G#[ち草食っ[て]る]けど]【サビ】


【裏声最高音】mid2G#(G#4) ※Dメロで1回程度

★そm2D#m2E[ん[な]日が]ぁ また終m2G#裏D#地[わっ]てい]【Dメロ】


【補足】mid2E(一部略)mid2F#を含むフレーズ一覧

★おは2E[よう] Early m2F#地[Bird] [張][た][そうm2F#[したい]よ]【サビ】
★でもきっと あしm2E[た]は  ああ あ[あ] [あm2F#[あ]【Dメロ】

 まず、『バードマン』についてです。この楽曲は、2021年にロックバンドSEKAI NO OWARIによりリリースされたアルバム『scent of memory』に収録されています。同アルバムには、『umbrella』、『Dropout』、『tears』(過去記事)『silent』(過去記事)といったシングル曲が収録されております。

 『バードマン』はミドルテンポのバンド曲です。フジテレビ系の情報番組「めざまし8」のテーマ曲としてタイアップが付きました。頭サビで歌メロ始まり、AメロBメロサビと展開します。同曲はNakajinさんが2018年にロンドンとスウェーデンに行き、現地のプロデューサーと曲作りをしたものが原曲となっており、作曲にDavid Sneddon、Kasper Larsenがクレジットされています。作詞はSaoriさんとFukaseさんの共作です。個人的にはサウンド面でビートルズやエルトン・ジョンなどの楽曲を想起させられ、非常に耳に残りました。歌詞も好きです。


 『バードマン』の音域的な特徴についてです。同曲は男性の音域としてはやや高めのレンジで歌メロが作られております。今回は低音も低いのですが、場合によっては少しキーを下げた方が歌いやすいと私は推測しました。
 同曲はAメロBメロは中低音中心、サビは中高音中心で歌メロが作られています。最低音はlowEでありますが、体感的にはそこまでは低くはないです。とはいえ、それなりに低音感があるため、「高音域が非常に得意な男性」などは少し歌いにくいかもしれません。中高音域では、サビを中心にmid2E~mid2G#辺りが多いです。最近のJ-POPの男性曲と比べると高音はそこまで高くないですが、低音~高音まで安定した歌唱が要求されます。

 女性が同曲を歌唱する場合、通常はキーを上げた方が歌いやすいです。ざっくりとした一つの目安ですが、原曲キーから5~6つ程度上げてみてください。ただ、今回は音域がかなり広いため、歌える人が限定されるかもしれません。



 最後に『バードマン』の音域についてですが、【地声最低音】lowE(E3)~【地声最高音】mid2G#(G#4)、【裏声最高音】mid2G#(G#4)で歌メロディーが構成されております。一般的な男性の音域と比べ、やや高め(終盤は体力的に少ししんどいかも)です。以下、見ていきます。

 まず、地声最低音lowEはAメロで登場します。この辺りは歌い出しの瞬間的な音であり、かなり聞き取りづらいです(そのほかにlowG#の場面もある)。正確な音程で歌えるに越したことはないですが、低音域はmid1B辺りがしっかり歌えると、形になりやすいと私は分析しました。「高音域が得意な男性」だと若干歌いにくい可能性はあります。

 次に、地声最高音mid2G#はサビを中心に登場します。登場回数は14回と多めです(終盤に多い)。mid2G#に次ぐ地声高音としては、mid2F#がピークとなる場面が全体で18回程度登場します。こうした点を考慮すると、男性の音域としてはやや高め~高めといえます。一般的には少しキーを下げた方が歌いやすく、一つの目安ですが、原曲キーから1~2つ程度上げてみてください。


 『バードマン』は低音域に若干の余地があり、キー下げは可能です。ただ、今回の楽曲は音域が広いため、歌い慣れた人であっても一部歌いにくい部分が出てくるかもしれません。その点は留意しておいてください。
 同曲はメロディー自体は比較的わかりやすく、リズムなども取りやすいです。また、最近の楽曲としては息継ぎなどもしやすいですので、音域が合うのであれば練習曲によいのではないかと私は分析しました。個人的には歌詞が好きであり、非常に印象に残った曲です。

 『バードマン』を原曲キーで歌唱する場合、mid2D#~mid2G#といった中高音域をしっかり歌いこなせる力が求められます。今回はサビを中心に中高音が多いです。ABメロについては中低音中心であり、回数としてはmid1C#辺りが多いです。
 こうした点を考慮すると、「標準よりやや高め~(ある程度)高音域が得意な男性」などが原曲キーに合いやすいと私は判断しました。「高音域が得意(or非常に得意)な男性」などは少しキーを上げるのもよいかもしれません。


【まとめ】

①ABメロは中低音中心、サビは中高音が増える
②音域が広く、低音から高音まで安定した歌唱が不可欠(裏声は少ない)
③原キーだと「標準よりやや高め~(ある程度)高音域が得意な男性」に合いそう
④「高音域が得意(or非常に得意)な男性」などは少しキーを上げるのもよい
⑤メロは分かりやすい。音域が合うのであれば練習曲にもよさげ

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コメント

  1. らーめん より:

    もののけ姫の音域を調べて欲しいです。裏声だけで歌われていると聞いたので気になりました。