『恋だろ』(wacci)、Koi daro(wacci)
【地声最低音】mid1B(B2)
★僕はこの世界m1B[で第]何m1D#[位]で 君はこの世界B[で第]何D#[位]だ【Aメロ】
★身の程m1C#[知]らC#[ず]は笑われちゃうから
★m1B–m1C#[夢中]に]なっ1C#[て]ばかみたい
★m1B–m1C#[この気]持]ちをC#[み]とめてあげなくちゃね【Bメロ】
★勝手に m1B–m1C#[今日も]た]だ1C#[き]みが好き【サビ】
【地声最高音】mid2F#(F#4) ※全体で3回程度
★関係ないのが恋だろ 乗り越えられんのがm2F#–m2E[こ]い]だ[ろ]【サビ】
※高音はサビでmid2Eが多い
【補足】mid2Eを含むフレーズ一覧
★せm2E[いべつも]ね[んれいも]い[えがらも]国籍も【サビ】
★仕方ないよな 君が本m2D#[当]にキm2E{レ]イだから【ラストサビ】
まず、『恋だろ』についてです。この楽曲は、2022年にロックバンドwacciによりリリースされたシングル作品です。アルバムとしては、11月にリリース予定の『suits me! suits you!』に収録が見込まれております。
『恋だろ』は、今夏非常に人気が爆発した楽曲であり、今のなおストリーミングランキングで上位に位置しております。MVについても、既に1000万回を超える再生回数を記録しております。wacciは2019年頃に『別の人の彼女になったよ』(過去記事)が大きな話題を呼びましたが、『恋だろ』も、それに負けない人気を獲得しており、wacciの代表作の1つといってよいと思います。
『恋だろ』はこやまゆかりさんの同名漫画を原作としたのテレビドラマ『やんごとなき一族』の挿入歌として書き下ろされました。そうした縁もあってか、ドラマの出演者でもある俳優兼シンガーソングライターの松下洸平さんがwacciの2人と『恋だろ』を歌唱した動画が、THE FIRST TAKEで公開されております。
『恋だろ』の音域的な特徴についてです。同曲は大よそ一般的な男性の音域の範囲内で歌メロが作られております(低音が低めですが)。そのため、普通の男性であっても、練習次第で原曲キーでの歌唱が可能です。
一方、同曲は低音域が低く、mid1B,mid1C#辺りが多く見られます。そのため、高音域が得意な男性などは原曲キーだと歌いにくいかもしれません。また、女性の音域としては極めて低く、原キーで歌うのは非常に困難です。女性や高音域が得意な男性などはキーを上げた方が良さそうです。
最後に『恋だろ』の音域についてですが、【地声最低音】mid1B(B2)~【地声最高音】mid2F#(F#4)で歌メロディーが構成されております。一般的な男性の音域の範囲内です。以下、見ていきます。
まず、地声最低音mid1Bについては、Aメロ~サビまで広く登場します(登場回数も多い)。この辺りは男性の音域の範囲内ですが、低音寄りであるため、慣れてないと歌いにくいレンジになります。また、女性の声域としては極めて低いです。そのため、女性や高音域が得意な男性などはキーを上げてもよいと思います。
次に、地声最高音mid2F#はサビで登場します。登場回数は3回程度です。このmid2F#は一般的な男性の音域の範囲内でありますが、慣れてないとスムーズな発声が損なわれやすいです。ただ、努力次第では克服しやすい音階でもあります。そのため、一般的な音域の男性であっても原曲キーのチャレンジが可能だといえます。
『恋だろ』は低音域が低いため、キー下げはしにくいです。もし、原曲キーで高音域が難しく感じたのであれば、別の易しい曲などと並行して練習してください。キー下げについてはあまり融通が利かない曲だといえそうです。逆に、キーを上げる余地は多いため、女性や高音域が得意な男性などにはキー上げをおススメします。
『恋だろ』を原曲キーで歌唱する場合、高音域はmid2E,mid2F#辺りがしっかり歌える力が求められます。とりわけ、mid2Eはサビでの頻度が高いです。反面、低音域が低めで登場頻度も高いため、mid1B,mid1C#といった音階を淀みなく歌いこなせる力が必須です。そのため、「標準よりやや低めの男性~標準よりやや高めの男性」などが合いやすそうです。先述のように、「高音域が得意な男性」などは原キーだと逆に歌いにくいのではないかと私は推測しました。
『恋だろ』は最近のJ-POP男性曲としては最高音が高くなく、標準的な音域の男性でも取っ付きやすいです。歌詞もよく、私はサビのフレーズなどが印象に残りました。興味を持たれた方はチャレンジしてみてください。