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『君と羊と青』(RADWIMPS)の音域と感想

(2019/03/17)初投稿
(2025/09/30)より詳細に分析し、本文も加筆しています

こんにちは。今回はRADWIMPSの『君と羊と青』(2011)を取り上げたいと思います。よろしくお願いします。


『君と羊と青』(RADWIMPS)
『君と羊と青』(RADWIMPS)






【地声最低音】mid1E(E3) 

★苦いけm1G#[ど] m1EG#[苦]しく]はないよと【Dメロ】
m1F#[君は]すっぱいけm1G#[ども]
m1G#[悪く]はないよと そう言っm2D#[た]


【地声最高音】hiA#(A#4) ※フェイク込みで7回

hiA#GF[Oh] oh] oh] oh【Bメロ】
m2D#-hiA#地[向[こう]から] [割Fm2G[り[込ん]でき[た]【2番Aメロ】


【補足】その他の中高音域(mid2D#mid2G#辺り)

m2D#D[今がその時だともう気]づい]てたんだ【Aメロ】
★ひm2D#[かりか]たはお[そわらずとも知っm2Fm2G[てい[た]
2D#m2Fm2G[お[も[い] [でFG[い[ろし]てい[た]
m2F[喜]怒哀Fm2G[ら[く]のぜ[んG[ほ]ういを]【Bメロ】
m2A#[縦横無尽]に駆け抜m2F[け]m2G#G[日]々]
m2D#[君を見つけ出したときの]Fm2G[感[情が]【サビ】
m2D#[今も骨の髄][で動]Fm2G[かし[てん][だ]

 まず、『君と羊と青』についてです。この楽曲は、2011年にロックバンドRADWIMPSによりリリースされたアルバム『絶体絶命』に収録されています。
 同曲は、アルバムのリード曲であり、NHKのサッカー中継のテーマソングとしてタイアップが付きました。RADWIMPSミュージックビデオも制作されました。公開されたMVは4300万回に達する等高い人気になっています(2025年9月現在)。また、2020年にはストリーミングでも1億再生を達成し、アルバム曲ながら日本レコード協会よりプラチナ認定がなされています。


 『君と羊と青』の音域的な特徴についてです。同曲は、男性の音域としては高いレンジで歌メロが作られています。低音域に余地があるため、一般的にはキーを下げた方が歌いやすいです。
 今回の楽曲は、曲全体を通して、mid2D#~mid2G辺りが連続的に登場します。また、全体的に音数が多く、息継ぎなどもしにくそうで、見た目よりの高音感があります。低音については、Dメロに集中しておりますが、この辺りも男性曲としては高めであり、中高音域が得意な男性の方が歌いやすい曲だと私は分析しました。

 女性が同曲を歌唱する場合、通常はキーを上げた方が歌いやすいです。一つの目安ですが、原曲キーから1~4つ程度上げてみてください。ただ、今回の楽曲は、低音が登場する場面が限定され、男性曲としてもそこまで低くないです。そのため、「標準より低め~やや低めの音域の女性」などは原曲キーで歌唱可能かもしれません。



 最後に『君と羊と青』の音域についてですが、【地声最低音】mid1E(E3)~【地声最高音】hiA#(A#4)で歌メロディーが構成されております。一般的な男性の音域と比べ、高い(体感的には「かなり高い」でもよい)です。以下、見ていきます。

 まず、地声最低音mid1EはDメロで登場します。この辺りは男性の音域の範囲内です。このDメロ以外では最低音がmid2A#と高く、こうした点でも中高音寄りの声域であるといえます。

 次に、地声最高音hiA#はBメロと2番Aメロで計7回登場します(6回はフェイクだが、重要度が高いと考え回数にカウントしました)。このhiA#に次ぐ地声高音としては、mid2G#が6回、mid2Gが28回登場します。また、mid2D#辺りもかなり多いため、体感的にはかなり高く、一般的な男性はキーを下げた方が歌いやすいと分析しています。一つの目安ですが、原曲キーから2~3つ程度下げてみてください。


 『君と羊と青』は低音域に余地があり、キー下げは可能です。歌い慣れた人であれば、ある程度自分が得意とするレンジに調整することができそうです。ただ、今回の楽曲は音域がそれなりに広いため、ビギナーなどは一部歌いにくい部分が出てくるかもしれません。
 今回の楽曲はメロやリズムは分かりやすいです。ただ、全体的に歌メロのテンポが速く、小気味のいい歌唱が求められます。そのため、歌詞などはしっかり覚えてくことは必須だといえます。また、体力的に辛くなりやすいので、意識的に息継ぎなども入れていきたいです。難易度は低くないですが、ノリが良くカラオケ向きです。

 『君と羊と青』を原曲キーで歌唱する場合、mid2D#~hiA#といった中高音域がしっかり歌いこなせることが求められます。今回は全体的にmid2D#~mid2G辺りが多く、体感的にかなり高く感じやすいです。低音はDメロで集中し、標準より高めです。
 こうした点を考慮すると、「高音域が得意(or非常に得意)な男性」などが原曲キーに合いやすいと私は考えました。RADの作品としてはかなり高音寄りの曲だと私は分析しています。


【まとめ】

①全体的に中高音寄りであり、体力的にも辛くなりやすい
②原キーだと「高音域が得意(or非常に得意)な男性」向け
③「標準より低め~やや低めの女性」も原キーで歌えるかも(女性は通常はキー上げ推奨)
④歌詞などはしっかり覚えてくことは必須(息継ぎも重要)
⑤ノリが良くカラオケ向き

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コメント

  1. そとば より:

    こんにちは!
    2番aメロの「するとどうだ寂しがったこの世界が向”こ”うから」の”こ”がフェイクを除く最高音ではないでしょうか。

    • もりっしー より:

      ご指摘ありがとうございます
      そとばさんのおっしゃる通りで2番Aメロの該当箇所は裏声のhiA#が登場します
      メモから清書する際に抜け落ちたのかもしれません
      かなり古い記事でずっと修正されないままだったので
      今回気付けて良かったです。ありがとうございます
      時間がある時に修正しておきます(経過はコメント欄で報告します)

      (追記1)
      地声最高音がhiA#ですね。再調査し終えたので、近いうちにアップします
      記事も全面的に書き替えたいです