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『君と羊と青』(RADWIMPS)の音域と感想

 こんにちは。今回はRADWIMPSの『君と羊と青』(2011)を取り上げたいと思います。よろしくお願いします。
 
 RADWIMPSは当ブログでは、これまでに、『そっけない』『サイハテアイニ』『透明人間18号』を取り上げました。また、RADWIMPSカバーや提供曲として、『蝶々結び』(Aimer)『なんでもないや』(上白石萌音ver.)を取り上げております。興味を持たれた方はそちらもどうぞ。


『君と羊と青』(RADWIMPS)、Kimi to Hitsuji to Ao



【地声最低音】mid1E(E3) ※
2番の1箇所

★苦いけど [苦し]くはないよと


【地声最高音】mid2G#(G#4) ※Bメロ

★ 縦横無尽に駆け抜けたmid2G#[日]mid2G[々]



【フェイク】hiA#(A#4) ※イントロ、およびBメロ

oh~~~【イントロ】
hiA#[oh~] md2G[oh] oh oh 喜怒哀楽[ら(く)]の全方([ほ]う)位を


【補足】サビ部分の最高音はmid2Gです。

★君を見つけ出した時の感[情が] 今も骨の髄まで動かし[てん]

『君と羊と青』(RADWIMPS)







 まず、『君と羊と青』についてです。この楽曲は2011年にリリースされたRADWIMPSメジャー4枚目(通算6枚目)のアルバム『絶体絶命』の3曲目に収録されています。シングル曲ではありませんが、非常にポップで耳に残りやすい楽曲であると思います。

 この楽曲は2011年NHKサッカーテーマソングとしてのタイアップがつき、普段RADWIMPSを聴かないという人の耳にも届いた作品だと思います。RADWIMPSのYouTube公式チャンネルでは2019年3月現在、2700万回もの再生回数を記録しております。また、『君と羊と青』はライブの映像も公式で公開され、そちらも850万回もの再生回数を記録しております。非常に人気の高い楽曲であると思います。




 『君と羊と青』のサウンドについてですが、乗りが良く開放感あふれたギターサウンドです。象徴的なイントロのギターはライブではボーカルの野田洋次郎さんが担当しております。全体としてバンドの技術力の高さが目立ちます。メロディーについては、野田洋次郎さんらしい速い節回しで、このリズム感がバンド全体の躍動感を増強させております。


 一方、歌詞については、『今』を懸命に生きる主人公の姿が描き出されております。歌詞で言えば、「『今』がすり切れるくらいに生きてたんだ 精一 目一杯を」という部分に象徴されると思います。『君と羊と青』というのは『群青』という感じをバラバラにしたものだといわれておりますが、まさに「青春」や「若さ」「いい意味での青さ(未熟さ)」を表わしていると思います。

 個人的に好きだと思ったフレーズは「起承転結の『転』だけを 欲張って頬張った僕らの日々よ~」の箇所です。歌詞のある部分で一番高い音階もここに登場します。『今』という日々を目まぐるしく生きる僕の姿がありありと映し出されるようです。そこに躍動感のあるバンドサウンドが、『転』の心地よさ増強させていると思います。

『君と羊と青』のLIVE版



 さて、『君と羊と青』の音域についてですが、地声最低音   mid1E(E3)~地声最高音mid2G#(G#4) フェイクhiA#(A#4)でメロディーが構成されております。
 
 一般的な男性の声域ですが、フェイクのhiA#が大変だと思います。歌詞の無い部分ですが楽曲の中で重要な位置づけですので、少しずつ歌えるようにしていきたいです。ただ、人によってはどうしても届かない音階(もしくは非常に時間がかかる音階)にもなりえますので、そこは留意しておいてください。

 歌詞のある部分で一番高い音階はmid2G#(G#4)です。サビでもmid2Gの音階が登場します。この音階は一般的な男性だと、努力すれば届く範囲ですが、歌い慣れていないと使いこなせません。ゆえに、声が出せないうちはキーを下げるなどして対応し、少しずつ歌えるようにしていくと良いと思います。

 『君と羊と青』は音域がそこまで広くないので、キーを下げるなどして練習もしやすいと思います。メロディーのテンポが速いので、歌詞はしっかり覚えておく必要があります。女性が歌う場合はキーを2程度上げると良いと思います。

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