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『乱舞のメロディ』(シド)の音域 アニメ『BLEACH』OP曲

こんにちは。今回はシドの『乱舞のメロディ』(2010)を取り上げたいと思います。よろしくお願いします。今回はリクエストによる選曲です。


『乱舞のメロディ』(シド)、Ranbu no Melody(SID)
『乱舞のメロディ』(シド)の音域







【地声最低音】mid1F#(F#3) 

★しm2D#[ず]かにし[ず]かにm1F#[ま]D#m2E[くは斬[り]お]とし【頭サビ】


【地声最高音】hiA(A4) ※全体で15回

★しm2G#[ず]かにしG#[ず]かにまG#hiA^-m2F#[くは斬[り]お]と]【サビ】
★有終のm2F#[美]より目のm2G#hiA[前の[て]き]
★ずっと鳴m2F#[り]止まぬ乱m2G#hiA[舞の[メ]ロ]ディ【ラストサビ】


【補足】mid2E(一部略)mid2G#を含むフレーズ一覧

★見m2D#m2E[わ[た]す] 限りの[やE[み]と] 葛藤手探りの[日々]【Aメロ】
★弱さを抱きm2F#m2D#[し]め][る]いた
m2Em2D#[新]し]いき[ばE[で] Em2F#[時代[を]掴][め]D#【Bメロ】
★有終のm2F#[美]より目のm2G#[前の敵を]【ラストサビ】

 まず、『乱舞のメロディ』についてです。この楽曲は、2010年に4人組ロックバンド・シドによりリリースされたシングル作品です。アルバムとしては、2011年の『dead stock』(デッドストック)に初収録されました。同アルバムには、『cosmetic』、『sleep』、『レイン』(過去記事)といったシングル曲が収録されております。アルバムは出荷ベースで10万枚の売上を記録し、日本レコード協会よりゴールド認定がなされました。

 さて、『乱舞のメロディ』は久保帯人さんの同名漫画を原作としたテレビアニメ『BLEACH』のオープニングテーマとしてタイアップが付きました。楽曲の質も相まって、同曲は大きなヒットを記録、着うたフルの部門で10万ダウンロードを記録しました。


 『乱舞のメロディ』はアップテンポのバンド曲です。頭サビでメロが始まり、AメロBメロサビと展開します。アニメの主題歌らしいノリの良いロックですが、要所で転調が行われており、その点でも印象に残りやすいと思います。作詞はボーカルのマオさん、作曲はベースのAKiさん(御恵明希名義)、編曲はシドによりなされました。
 
 『乱舞のメロディ』の音域的な特徴についてです。同曲は、男性の音域としては高いレンジで歌メロが作られております。低音域に余地があるため、一般的な音域の男性はキーを下げた方が歌いやすいです。
 同曲の低音域は男性曲としては高く、相対的にmid2E~hiAなどの中高音が非常に多く登場します。そのため、ある程度高音域が得意な男性であってもスタミナが求められます。「高音域が非常に得意な男性」や「標準より低い音域の女性」などはマッチしやすいかもしれません。

 同曲を女性が歌唱する場合、通常はキーを上げた方が歌いやすいです(原キーでも歌えなくはないですが)。一方、同曲は基本的なメロがmid2A#~hiA辺りのレンジで作られているため、「標準より低い音域の女性」などは原曲キーがマッチする可能性もあります。



 最後に『乱舞のメロディ』の音域についてですが、【地声最低音】mid1F#(F#3)~【地声最高音】hiA(A4)で歌メロディーが構成されております。一般的な男性の音域と比べ、「高め」もしくは明確に「高い」です。以下、見ていきます。

 まず、地声最低音mid1F#はAメロで登場します。ただ、今回のmid1F#は歌い出しの瞬間的な音であるため、mid2A#などで代替しても違和感は少ないと私自身は判断しました。
 同曲は低音域が全体的に高いため、「男性にとってはキーが高い楽曲(スタミナも不可欠)」だといえます。反面、低音域が高い分、女性が原曲キーで歌唱することも可能です。一般的な音域の女性はキーを上げた方が歌いやすいですが、「標準より低い音域の女性」の中には原曲キーがマッチする可能性もあります(割合としては少ないと思いますが)。その辺りは実際に歌唱してみてください。

 次に、地声最高音hiAはサビを中心に登場します。登場回数は全体で15回程度です。この辺りは男性の音域としては高く、通常はキーを下げた方が歌いやすいです。一つの目安ですが、原曲キーから2~3つ程度下げてみてください。


 『乱舞のメロディ』は低音域に余地があり、キー下げはしやすいです。先述のように、同曲の最低音mid1F#は絶対に必要というものではなく、基本的なメロディーはmid2A#~hiAで作られております。そのため、キー調整の融通は利きやすく、練習曲としては使いやすいです。ただ、ボーカルのマオさんのような歌唱をするためには力量が求められます。また、要所で転調が行われているため、慣れていないと音程が取りにくいかもしません。その点は留意しておいてください。

 『乱舞のメロディ』を原曲キーで歌唱する場合、mid2E~hiAといった中高音域をしっかり歌いこなせる力が求められます。今回は音域が広くない曲ですが、相対的に中高音に寄っているため、ある程度高音域が得意な男性でもスタミナが求められます。こうしたことを踏まえると、「高音域が得意な男性」が原曲キーに合いやすいと私は判断しました。また、「標準より低い音域の女性」も人によっては原曲キーがマッチする可能性があります(通常はキー上げ推奨)。その辺りは実際に歌唱して、合わない時はキー調整をしてください。


 『乱舞のメロディ』はノリの良いアッパーなバンド曲であり、カラオケでも歌いやすいと思います。また、アニメ『BLEACH』を見ていた人などは特別な思い入れもあるのではないでしょうか。興味を持たれた方はチャレンジしてみてください。

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