『融解sink』(Vaundy)
【地声最低音】mid1C#(C#3)
★ふらっD#[と]さ なD#[に]か D#[と]お[り]過ぎたよD#–m1C#[う[な]【Aメロ】
★(ぶらっとさ 僕が) m1D#–1C#[そ[と]を]見[たC#[時]
★ほらほらm1F–D#–m1C#[透[明[だ] ほらほら[鮮D#[明]だ]【Bメロ】
不快な不快な m1D#–m1C#[い[き]を]し[てC#[いる]【Dメロ】
【地声最高音】hiA#(A#4) ※全体で12回
★m2F[か]な[しhiA#–m2G#[み]が]【サビ】
★いF–m2G#[ま[も] hiA#–G#[あ]ぁ]さ]がして歌っ[てい]るんだ
【裏声最高音】hiC#(C#5) ※サビで登場
★消えるこのm2G#地–hiC裏–hiC#^[ゆ[め[の]な]かで]【サビ】
【補足】mid2F~hiA#を含むフレーズ一覧
★hiA#裏–m2G#[La]-da] Da-la-da-[da]m2F F–2F#[Ra-[ri]-ra], [ra-F#[ri]-ra] a a【サビ】
まず、『融解sink』(ゆうかいしんく)についてです。この楽曲は、2021年に男性シンガーソングライターのVaundyによりリリースされたシングル作品です。アルバムとしては、2023年に発表された『replica』に初収録されました。同アルバムは2枚組のフルアルバムであり、『トドメの一撃 feat. Cory Wong』(過去記事)、『そんなbitterな話』(過去記事)、『CHAINSAW BLOOD』(過去記事)、『踊り子』(過去記事)などのシングル曲が収められてます。アルバムは初週のみで5万枚以上のCDセールスを記録しました。
さて、『融解sink』は打ち込みが主体となった落ち着いたミドルテンポの楽曲です。歌メロについてはAメロBメロ⇒サビと盛り上がっていく構造があり、一般的なポップスのファンにも親しみやすいのではないかと思います。作詞作曲編曲はVaundyによりなされました。
『融解sink』の音域的な特徴についてです。同曲は男性の音域としては高めのレンジで歌メロが作られております。低音域に若干の余地があるため、一般的にはキーを下げた方が歌いやすいです。
同曲はABメロおよびDメロは中低音、サビは中高音を中心にメロが作られております。具体的には「AメロBメロはm1C#~mid2A#」、「サビはmid2C#~hiC#」のように中低音と中高音が必要な場面が明確に分かれます。そのため、低音と中高音でメリハリのある表現が求められます。
女性が同曲を歌唱する場合、通常はキーを上げた方が歌いやすいです。一つの目安ですが、原曲キーから4つ程度上げてみてください。ちなみに、ネットに公開されているカラオケ動画などを見てみると、ABDメロは1オクターブ上で歌唱するという方もおられました(mid2C#~hiC#でメロが構成される)。器用に歌える方は、キー調整をせずにABDメロだけ1オクターブ上で歌ってみるのもよいかもしれません。
最後に『融解sink』の音域についてですが、【地声最低音】mid1C#(C#3)~【地声最高音】hiA#(A#4)、【裏声最高音】hiC#(C#5)で歌メロディーが構成されております。一般的な男性の音域と比べ、高めです。以下、見ていきます。
まず、地声最低音mid1C#はAメロBメロ等で登場します。今回はmid1C#,mid1D#辺りの頻度が高く、安定した低音の歌唱が求められます。「高音域が非常に得意な男性」などはキーを上げてもよいかもしれません。
次に、地声最高音hiA#はサビで登場します。登場回数は12回程度です。このhiA#に次ぐ地声高音としては、mid2G#がピークとなる場面が全体で12回程度登場します。こうしたことから男性の音域としては高いです。一つの目安ですが、原曲キーから2~3つ程度下げてみてください。
『融解sink』は低音域に余地があり、キー下げは可能です。歌い慣れた人であれば、ある程度自分が得意なレンジに調整することができると思います(少し歌いにくいかも)。ただ、今回の楽曲は音域自体が広いため、歌い慣れていないにとっては一部歌いにくい部分が出てくるかもしれません。
今回の楽曲はメロディー自体は比較的わかりやすいのではないかと私は判断しました。音域が合う方は練習曲としてもよいと思います。音域が低音パート(AメロBメロDメロ)と高音パート(サビ)と明確に分かれているため、それぞれの練習にも良さそうです。
『融解sink』を原曲キーで歌唱する場合、mid2F~hiA#(裏声はhiC#まで)といった中高音域をしっかり歌いこなせる力が求められます。今回はABDメロとサビで明確に音域が異なるため、主にサビで中高音域が頻出します。一方、ABDメロについてはmid1C#,mid1D#といった低音が多く登場します。
こうしたことを踏まえると、「高音域が得意(orある程度得意)な男性」などが原曲キーに合いやすいと私は判断しました。「標準より高めの男性」「高音域が非常に得意な男性」なども原キーが合う可能性がありますが、場合によってはキー調整してもよいと思います。
【まとめ】
①ABDメロは中低音、サビは中高音(音域が明確に分かれる)
②原キーだと「高音域が得意(orある程度得意)な男性」などに合いそう
③低音と高音の練習には良さそう(音域が広い分、歌える人が限定される可能性がある)
④メロは分かりやすい