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『Precious Junk』(平井堅)の音域

 こんにちは。今回は平井堅さんの『Precious Junk』(1995)を取り上げたいと思います。よろしくお願いします。今回はリクエストによる選曲です。


『Precious Junk』(平井堅)
『Precious Junk』(平井堅)の音域







【地声最低音】mid1D#(D#3) 

m1D#m2D#2D[な[が]れ]てる街2D#[で] 立ち止まる【Aメロ】
m1F[えが]おが見つ1Fm1D#[か[ら]ない
m1G[ぶ]つかった肩か[ら] 1F[い][立F[ちを][いFm1D#[た[ぁ]【Bメロ】
m1D#m1F[だ]け]ど 振り返ればそこm2D#[に]


【地声最高音】mid2G#(G#4) ※全体で5回程度

m2GFD#[い]つ]も] [このま]まじゃ2F[夢さ]え]Gm2G#^-F[逃[げ]て]行く]ぅ]【サビ】
★凍えた想2D#2F[い[溶か]ぁ]したm2G[い] m2G#G[Wo]o]


【裏声最高音】hiC(C5) ※サビで登場

★(いつかこの僕を)2F[飛び越][らhiC裏m2G地[れ]た]ぁな]ぁら【サビ】
★行きm2F[交う]ぅ く[つ][とm2G地hiC[に流さ[れ][ず]ぅ 


【補足】mid2D#mid2Gを含むフレーズ一覧

★(足早に)あm2Dm2D#[る[き]出]【Aメロ】
★うなだれm2D#[た] [ぼ]くが[いm2GF[る]ぅ]【Bメロ】
★歩いて行くm2F[こ]m2G[が] G[出来]る][ろ]【サビ】

 まず、『Precious Junk』(プレシャス・ジャンク)についてです。この楽曲は、1995年に男性シンガーソングライターの平井堅さんによりリリースされたシングル作品です。平井さんのデビューシングルです。アルバムとしては、同じ年に発表された『un-balanced』に収録されています。

 さて、同曲は、三谷幸喜さん脚本のテレビドラマ『王様のレストラン』のエンディングテーマとしてタイアップが付きました。ドラマの平均視聴率は17%を超えていましたが、楽曲自体はそこまで大きなヒットには至らず、平井さんは2000年の『楽園』のブレイクまで下積みが続きます。2005年にリリースされたシングルコレクション(200万枚を超えるヒット)きっかけに同曲を知った方も多いのではないかと思います。


 『Precious Junk』の音域的な特徴についてです。同曲は男性の音域としてはやや高め~高めのレンジで歌メロが作られています。低音域に余地があるため、一般的には少しキーを下げた方が歌いやすいのではないかと思います。
 同曲はABメロは中低音中心、サビは中高音中心の歌メロになっています。ただ、ABメロについては
低音が際立って低いというわけではなく、大よそ標準的の範囲内です。加えて同じ場面で、mid2D-mid2D#等も登場するため、こうした点でも「標準~やや中高音に寄った曲」であると私は分析しています。サビについてはmid2F~mid2G#等が多くそれなりに高音感があります。
 ちなみに、今回の楽曲は、平井さんの人気曲と比べると地声感があるやや強い発声になっています。そうした点を『POP STAR』(過去記事)などの人気曲などと比較してみるのもよいかもしれません。

 女性が同曲を歌唱する場合、通常はキーを上げた方が歌いやすいです。今回の楽曲は、mid1D#~mid1G辺りの低音域が多いため、女性の音域としては低いです。一つの目安ですが、原曲キーから3~5つ程度上げてみてください。



 最後に『Precious Junk』の音域についてですが、【地声最低音】mid1D#(D#3)~【地声最高音】mid2G#(G#4)、【裏声最高音】hiC(C5)で歌メロディーが構成されております。一般的な男性の音域と比べ、やや高め~高めです。以下、見ていきます。

 まず、地声最低音mid1D#はAメロBメロで登場します。この辺りは男性の音域の範囲内です。「高音域が非常に得意な男性」などは少しキーを上げた方がより歌いやすいかもしれません。

 次に、地声最高音mid2G#はサビで登場します。登場回数は5回程度です。このmid2G#に次ぐ地声高音としてはmid2Gがピークとなる場面が全体で25回程度登場します。また、hiC等の裏声が登場する点なども考慮すると、標準より高めの音域といえます。一般的な男性はキーを下げた方が歌いやすいと私は分析しています。一つの目安ですが、原曲キーから1~2つ程度下げてみてください。


 『Precious Junk』は低音域に余地があり、キー下げは可能です。歌い慣れた人であれば、ある程度自分が得意とするレンジに調整することができそうです。ただ、今回の楽曲は音域が広いため、ビギナー向けの調整にはやや向きにくいと私は分析しています。
 同曲はメロディーが分かりやすく、リズムなども比較的取りやすいです。キー調整などで音域がマッチするのであれば、練習曲としてもよいのではないかと思います。歌のよさが活きたポップスなので、平井さんの歌唱表現なども参考にしたいです。先述のように、現在の平井さんの歌い方などと比較してみるのもよいと思います。

 『Precious Junk』を原曲キーで歌唱する場合、mid2D#~mid2G#(裏声はhiC)といった中高音域がしっかり歌いこなせることが求められます。今回はサビを中心にこれらが多く登場します。低音域については、mid1D#程度と標準的です。
 こうした点を考慮すると、「標準より高め~高音域が得意な男性」などが原曲キーに合いやすいと私は判断しました。

【まとめ】

①ABメロは標準的な低音、サビは中高音が多い
②原キーだと「標準より高め~高音域が得意な男性」などに合いそう
③メロもよく、練習曲向き(ただしビギナー向けにはやや使いにくい)
④平井さんの人気曲よりもやや力強い歌い方。その辺りを比較してみるのもよい


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コメント

  1. ST より:

    いつもこちらのサイトにお世話になっております。リクエストですが、「suchmos」と言うバンドの「Miree」の音域調査をお願いしたいです。
    たくさんリクエストあると思うので、お時間に余裕のある時で大丈夫です。よろしくお願いします。

    • もりっしー より:

      リストアップしておきます
      Suchmosは自選曲で取り上げようか迷ってたんです

  2. ああああああああ より:

    冨岡愛さんの恋する惑星「アナタ」の音域をお願いします