『トーキョーワンダー。』(泣き虫☔︎)
【地声最低音】mid1C(C3)
★懸命な君にソーm1D[ド]丁[度]い[い]騒[動] 持[ち]合[わ]せてない勇者【Aメロ】
★なんm1D[て]さ軽々しいもんm1D[ね]
★(m1D–m1C[た[めし]なよ])×2 D–m1C[た[めし]な[よ]【Bメロ】
★口実m1F[の]ナンバー[はワンm1D[ダー]【Dメロ】
【地声最高音】mid2D(D4) ※全体で7回
★m1F[メー]デ[ーい]m2D–C[ない]いない]場合なんF[て]怠いだ[るい]脳【サビ】
★だいたいm1D[の]感情[はソー]ダ 言m2D–m2C[え]よ]【Dメロ】
まず、『トーキョーワンダー。』についてです。この楽曲は、2021年男子シンガーソングライターの泣き虫☔︎さんによりリリースされたシングル作品です。配信限定のシングルとして発表されました。この記事を執筆時点(2024年4月)でアルバムには未収録です。
さて、『トーキョーワンダー。』は和久井健さんの同名漫画を原作としたテレビアニメ『東京リベンジャーズ』のエンディングテーマとしてタイアップが付きました。楽曲の質も相まって、泣き虫☔︎さんのYouTube公式チャンネルでも400万回を超える再生回数を記録しており、特に人気の高い楽曲の1つになっています。
『トーキョーワンダー。』はアップテンポのバンド曲です。全体的にダウナーな印象であり、泣き虫☔︎さんのハスキーな歌声もそれにマッチしています。歌メロについてはAメロBメロサビと展開しますが、中低音を中心とした声域であり、この辺りも陰影めいた趣きがあります。作詞作曲アレンジは泣き虫☔︎さんによりなされました。
『トーキョーワンダー。』の音域的な特徴についてです。同曲は大よそ一般的な男性の音域の範囲内で歌メロが作られております。原曲キーで歌いやすい人も多いと思いますが、場合によっては少しキーを上げるのもよさそうです。
同曲はABメロは中低音中心であり、mid1C~mid2A辺りで歌メロが作られております。一方、サビではmid2C-mid2Dが歌メロに含まれるようになります。こうしたことから、一般的な男性の音域の範囲内といえます。最近のJ-POPとしては高音が控えめです。
ちなみに、女性が同曲を歌唱する場合、通常はキーを上げた方が歌いやすいです。今回は全体的にダウナーな曲ですので、少し低音を強調するのもよいと思います。大まかな目安ですが、原曲キーから6つ程度上げてみてください。
最後に『トーキョーワンダー。』の音域についてですが、【地声最低音】mid1C(C3)~【地声最高音】mid2D(D4)で歌メロディーが構成されております。一般的な男性の音域の範囲内です。以下、見ていきます。
まず、地声最低音mid1CはBメロで登場します。この辺りは男性の音域の範囲内です。Aメロなどではmid1Dが多く見られます。いずれも男性の音域の範囲内ですが、「高音域が非常に得意な男性」などは若干歌いにくく感じられる可能性があり、場合によってはキーを上げるのもよいと思います。
次に、地声最高音mid2Dはサビで登場します。登場回数は7回程度です。この辺りは男性の音域の範囲内です。今回のが曲は全体的に気だるげな印象がありますので、少し余裕をもって力を抜いて歌うとよいと私は推測しました。高音域が得意な男性などは少しキーを上げるのもよいのではないかと思います。
『トーキョーワンダー。』は低音域に余地があり、キー下げは可能です。今回の楽曲は音域自体がこ祖まで広くないため、キー調整の融通は利きやすいです。そのため、歌い慣れた人はもちろん、ビギナー向けの調整も可能です。
一方、同曲は全体的にハスキーかつ気だるげな印象のある曲で、人気のJ-POPとはやや異なっております。そのため、原曲のように歌いこなすのは力量が必要です。その点は留意しておいてください。ちなみに、東リベのYouTubeチャンネルでは羽宮一虎役を務めた声優・土岐隼一さんが同曲をカバーしています。土岐さんの歌唱も参考になる部分が多いと思います。
『トーキョーワンダー。』を原曲キーで歌唱する場合、mid2C~mid2Dといった中高音域をしっかり歌いこなせることが求められます。このmid2DはJ-POPの男性曲としてはそこまで高くなく、高音域が苦手な男性でも取っつきやすいです。一方、低音域はmid1C~mid1Dといった中低音が多く登場します。全体的に中低音の比率が高いため、気を抜かずに歌唱したいです。
こうしたことを踏まえると、「標準より低い~ある程度高音域が得意な男性」などが原曲キーにマッチしやすいです。「高音域が得意(or非常に得意)な男性」はキーを上げるのもよいと思います。
【まとめ】
①J-POP男性曲としては高音が控えめ(ABメロは中低音中心)
②原キーだと「標準より低い~ある程度高音域が得意な男性」に合いそう
③音域がそこまで広くないため、キー調整もしやすい
④メロも分かりやすいが、原曲のようなザラついたニュアンスで歌うには力量が必要
⑤声優・土岐隼一さんのカバーを参考にしてみるのもよい