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『バランスドール』(Prague)の音域

こんにちは。今回はPragueの『バランスドール』(2011)を取り上げたいと思います。よろしくお願いします。


『バランスドール』(Prague)
『バランスドール』(Prague)の音域







【地声最低音】mid1E(E3) 

m1G#[ゆっ][りm1E[と] E[目]を覚ま[し]【Aメロ】
★逆m2A[さ]まのたいm1E[よ]【Bメロ】
G#m1F#[そう[何]2A[目][愛F#[を振]り返m2D[ろう]【2番Bメロ】


【地声最高音】hiA(A4) ※全体で22回と多い

m2DhiAE[下[ろし]て]【Bメロ】
Em2G#hiA[満[た[せない] [もG#hiA^[の[が]ある]な]【サビ】
m2G#hiA[退[路は]どこm2F#E[に]も]ないから
★傷つm2DhiA^[き[たく]は]m2F#E[な]い]
★責m2E[め]るだhiA[け]だ]m2F#[よ]ぉ]【2番Bメロ】
★心がもとhiA2G#[め]る]F#[ま][ぁぁ]【ラストサビ】


【補足】その他の中高音域

★狂おm2D[しい]m2A[ど] 変わらD[ぬ]せか[いで1G#[ぇ]【Aメロ】
m2D[け][そ]らをm2E[見上]げて【サビ】
★進んm2D[で]くんm2A[だ] この2D[さ]2A[も]

 まず、『バランスドール』についてです。同曲は、ロックバンドPrague(プラハ)によりリリースされたシングル作品です。同曲は、空知英秋さんの同名漫画を原作としたテレビアニメ『銀魂』のエンディングテーマとしてタイアップが付きました。そうしたこともあり、同バンドの楽曲群でも高い人気の1曲となっています。


 『バランスドール』の音域的な特徴についてです。同曲は、男性の音域としては高め(体感的には明確に「高い」)レンジで歌メロが作られています。低音域に余地があるため、一般的にはキーを下げた方が歌いやすいです。
 今回の楽曲は、ABメロでは中低音中心、サビではhiAなどの中高音中心で歌メロが作られています。ただ、ABメロについてもmid2D辺りが含まれるため、決して低いわけではありません。また、低音はmid1Eであり、男性曲としては高めです。こうした点を考慮すると、「中高音寄りの声域の男性」の方がマッチしやすい曲であるといえます。

 女性が同曲を歌唱する場合、通常はキーを上げた方が歌いやすいです。一つの目安ですが、原曲キーから2~4つ程度上げてみてください。今回は低音がmid1E程度であるため、「低音域が得意な女性」などは原キーがマッチする可能性もあります(割合としては少ないと想定しています)。



 最後に『バランスドール』の音域についてですが、【地声最低音】mid1E(E3)~【地声最高音】hiA(A4)で歌メロディーが構成されております。一般的な男性の音域と比べ、高めです。以下、見ていきます。

 まず、地声最低音mid1EはAメロBメロで登場します。この辺りは男性の音域の範囲内ですが、男性曲としては高めの低音となります。こうした点から、中低音が得意な男性だと少し持ち味を活かしにくいといえます。

 次に、地声最高音hiAはサビで22回登場します。このhiAに次ぐ地声高音としては mid2F#がピークとなる場面が全体で7回程度登場します。サビでhiAが連続する点などを考慮すると、男性の音域としては高く、通常はキーを下げた方が歌いやすいといえます。一つの目安ですが、原曲キーから2~3程度下げてみてください。


 『バランスドール』は低音域に余地があるため、キー下げは可能です。歌い慣れた人はある程度自分が得意とするレンジに調整することができそうです。ビギナー向けの調整も可能だとは思いますが、人によっては一部歌いにくい部分が出てくる可能性があります。
 今回の楽曲はメロやリズムなどは比較的分かりやすいです。音域がマッチするのであれば練習曲やカラオケにもよいと思います。ただ、ボーカルの鈴木雄太さんのような歌唱をするためには力量が求められるので、弛まぬ練習を心掛けたいです。

 『バランスドール』を原曲キーで歌唱する場合、mid2E~hiAといった中高音域がしっかり歌いこなせることが求められます。今回はサビを中心にこれらが連続し、特にhiAがピークとなる場面が多いです。ABメロについてはmid2Dが含まれており、見た目ほどは低くありません。低音域もmid1E程度であり、男性曲としては高めです。
 こうした点を考慮すると、「標準より高め~高音域が非常に得意な男性」などが原曲キーに合いやすいと私は考えました。

【まとめ】

①サビはhiAが連続し高い。低音も男性曲としては高め
②原キーだと「標準より高め~高音域が非常に得意な男性」向け
③キー調整は可能だが、ビギナーだと一部歌いにくいかも
④メロが良く、練習曲やカラオケ向き

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