なお、同曲は、アルバム曲ということもあり、アーティストおよびレーベルの公式チャンネルなどではミュージックビデオなどが公開されておりません。ただ、ストリーミングなどでは視聴可能でありますので、今回もSpotifyを埋め込んでおります。
『GL』(LiSA)
【地声最低音】mid1D#(D#3)
★難いこととか言わなくったって スm1F[リー]セヴ[ン揃う あたしらいつだって]【Aメロ】
★あーーどこまで話したっm1D#[け? 時計が]チクッタクうm1E[るっさいね]【2番Aメロ】
★薬指がどーーとかm1E[言われたって] たのしいことに夢hiB[中]!いつだって
★りぼんにして遊ぶあたし 666 あくまでも天m1D#[使に]ラヴソ[ング]【2番】
【地声最高音】hiE(E5) ※音程にはあまりこだわらなくてもよい
★Good Luck coming up ほら間違い探せ?なんて今更遅いから! hiE[Let’s] Go!【サビ】
【裏声最高音】hihiA(A5) ※曲全体で1回
★赤く染まるhiB[つまさ]hiE[き]hiF#[を上]hiG[げ]hihiA[て]【2番サビの後】
【補足】hiA~hiDを含むフレーズ一覧
★五hiA[つ]星じゃ足りない あたし七つ星のLady buG【Aメロ】
★判る?欲しいなら欲しいだけね しなやかに掴み魅せてアゲhiC#[て]
★hiB[や]だ[ちょっ]と[たん]ま楽しいわ【Bメロ】
★hiB[Good] Love falling down いhiA[ま]B[は]hiD[じま]hiC#[っ]B[た]【サビ】
★hiA–hiB[ば[か]り]のあた[し]らを止[め]ないで
★あたし hiB[Li]SA! louder! say my name! B[Li]SA! やぁ!アイは小文字【2番Aメロ】
まず、『GL』(ジーエル)についてです。この楽曲は、2021年に女性歌手のLiSAさんによりリリースされたミニアルバム『LADYBUG』に収録されております。同アルバムは、LiSAさんのデビュー10周年を記念して製作されております。
ミニアルバム『LADYBUG』は、B’zの松本孝弘さんが作編曲した『Another Great Day!!』をはじめ、ゆずの北川悠仁さん、SiMのMAHさん、女王蜂の薔薇園アヴさんなどが作詞作曲で携わった楽曲が収録されております。LiSAさんはパンクやハードロックなどの楽曲の印象が強いですが、同アルバムの中ではゆずの北川悠仁さんが提供された『ノンノン』という作品がかなり可愛らしいポップ曲で異色です(編曲は 野間康介さん)。
ちなみに、タイトルの『LADYBUG』は、英語由来であり、日本語で「てんとう虫」を意味します。ちなみに、ポケモンの中に「レディバ」、「レディアン」というてんとう虫に似たモンスターがいますが、この『LADYBUG』(もしくは「LADYBIRD」)から由来しております。
その中で、『GL』は女王蜂の薔薇園アヴさん(アヴちゃん)により提供された作品であります。アルバム『LADYBUG』は、作詞に関してはほぼLiSAさん自身が携わっているのですが、この『GL』に関しては作詞作曲を薔薇園アヴさんのみで行われており(編曲・演奏は女王蜂)その点で、特異であります。
『GL』はアップテンポのポップナンバーです。女王蜂から提供された作品ですが、打ち込み中心のナンバーあり、バンド曲の多いアルバムの中では変化球感があります。歌メロについても、ラップ色が強く、全体として韻を踏んだメロディーとなっております。また、突発的にオペラのようなフレーズも登場します。
ちなみに、タイトルの『GL』についてですが、歌詞の中で「Good Luck」、「Good Love」と登場しますので、その略語ではないかと思います。ちなみに、女王蜂の作品でも『BL』という楽曲が存在します。
『GL』の音域的な特徴についてです。同曲は、女王蜂から提供された作品ということもあり、低音域から高音域までかなり広いレンジが要求されます。低音域はラップパート等で登場するので、厳密にこだわらなくてもよいと思います。ただ、高音域については、hiD,hiEといった女声としては高めのレンジが登場します。全体として歌い慣れた人向けの作品であり、キー調整の融通なども利きにくいです。
一方で、同曲は、ラップ色が強く、音程以上にリズム感・抑揚などが重要であります。そうした点も踏まえて練習に励むとよいと思います。
最後に『GL』の音域についてですが、【地声最低音】mid1D#(D#3)~【地声最高音】hiE(E5)、【裏声最高音】hihiA(A5)で歌メロディーが構成されております。一般的な女性の音域よりも高めです(一部はかなり高い)。以下、見ていきます。
まず、地声最低音mid1D#は2番Aメロ等で登場します。ここはラップパートや台詞パートにあたりますので、あまり厳密にこだわらなくてもよいと思います。ただ、原曲に忠実に歌うと低いです。そのため、キー調整などをする際は、ハードルになりやすいと私は分析しました。
一方、地声最高音hiEはサビで登場します。この場面も、厳密にこだわらなくてもよいです。このhiEを除くと、サビではhiDが外せない高音域として登場します。この辺りは、一般的な女性の声域としては高めになります。同曲はキー下げなどは行いにくいですが、少しキーを下げて歌唱してもよいと思います。目安としてですが、原曲キーから1~2程度下げてみてください。
『GL』は音域が非常に広く、本来はキー下げの余地はあまりありません。ただ、低音域がラップパートですので、場合によっては少しキーを下げたりすることも可能なのではないかと思います。高音域では裏声でhihiAなどが登場するので、そうした面から考えても歌い慣れた人向けであると思います。抑揚の付け方なども原曲に近付けようとすると力量が求められます。
『GL』を原曲キーで歌唱する場合、高音域に関してはhiDなどが安定して歌いこなせる力が求められます。この辺りは女性としては高めのレンジとなります。同曲は、音程もそうですが、全体としてリズム感や声色の使い分けなども求められます。少なくとも歌詞やメロディーなどはしっかりと覚えておきたいです。ある程度高音域が得意な女性が原曲キーで歌いやすいです。
『GL』は歌詞などが非常に特徴的でありますが、カラオケ等で歌ってみても面白い楽曲なのではないかと思います。歌いこなすには力量が必要ですが、興味を持たれた方はチャレンジしてみてください。