『Endless Vacation』(Liyuu)の音域 [ 2021年の作品]

★m2G[サンシャイン　走]り出して いm2B[ま]【Aメロ】
★m2G[ちょっとだけ背]hiA[伸][び]してm2B[見]えた

★hiA[食わず嫌いは]しhiD地[ない]hiB[で] (学ぼう)【Bメロ】

★いつhiA[ま]でhiD地[で]hiB[も]　D[で]B[も]【サビ】

【補足】hiA～hiBを含むフレーズ一覧

★hiA[知りもしないこと]だ[ら]hiB[け]【Bメロ】
★(手を降ればはじめまして)  hiA[気]に[なっ]hiB[て]　[好]きに[なっ]て

★(どんな日も)君がhiA–hiB[い[な]かっ]たらA[ダメ]ェ【サビ】
★ (もっとふわっと)　とくhiA–hiB[べつ[な]気]分で
★忘れhiA[ら]れhiB[ないないないない][な]い つ

　まず、Liyuu（リーユウ）さんについて少し説明します。Liyuuさんは、中国・上海出身のコスプレイヤー・声優であります。元々は、2013年頃からコスプレの投稿を開始、2016年頃から日本のコミックマーケットにも参加し始めました。その後、2018年に日本の芸能事務所と契約し、歌手活動などを開始しました。2020年以降は、声優としても活動し、人気アニメ『ラブライブ!スーパースター!!』の唐可可役を担当する等し、テレビなどにも出演するようになりました。
　Liyuuさんは、ソロ歌手として2019年頃から活動を開始し、これまでに1枚のフルアルバムをリリースしております。また、先述した『ラブライブ!スーパースター!!』のスクールアイドルLiella!（リエラ）のメンバーとしてライブ活動なども勢力的に行っております。Twitterのフォロワー数も65万人を超えており、今後の益々の活躍が期待されます。


　さて、『Endless Vacation』（エンドレス・バケーション）についてです。この楽曲は、女性歌手・声優のLiyuuさんによりリリースされたアルバム『Fo(u)r YuU』（フォー・ユー）に収められております。同アルバムには、テレビアニメの主題歌にもなった『Magic Words』、『カルペ・ディエム』といったシングル曲も収められております。

　その中で、『Endless Vacation』はアルバムのリード曲として2021年末より先行配信されました。作詞作曲編曲をTeddyLoidさんとJUVENILEさんが共同で担当されております。TeddyLoidさんは昨年大きなヒットを記録したAdoさんの『踊』(過去記事)のアレンジも担当されました。同曲はEDM調のポップであり、全体として可愛らしい作風となっております。


　『Endless Vacation』の音域的な特徴についてです。同曲は、地声最高音hiDが多く登場するなど、女声としては高めのレンジで歌メロが作られております。そのため、通常は少しキーを下げてもよいのではないかとと思います。

　一方、同曲は、地声最低音がmid2Bと比較的高めであります。そのため、キー調整などはしやすいといえます。反面、最低音が高いということは、曲全体として高めのレンジが要求されるということもであります。そのため、原キーだと比較的スタミナが求められます。


　最後に『Endless Vacation』の音域についてですが、【地声最低音】mid2B(B3)～【地声最高音】hiD(D5)、【裏声最高音】hiD(D5)で歌メロディーが構成されております。一般的な女性の音域としては高めです。以下、見ていきます。

　まず、地声最高音hiDについてはBメロサビで登場します。登場回数は25回前後であり、かなり多いです。そのため、通常は少しキーを下げた方が歌いやすいです。一方で、同曲はメロ自体はリズミリ軽で親しみやすいです。そのため、器用な裏声が使える方は、hiDをすべて裏声で歌唱したりしてもよいのではないかと私は考えました。キーを下げる際は、原曲キーから2つ程度下げてみてください。

　『Endless Vacation』は低音域に余裕があり、キー下げなどはしやすいです。同曲は音域自体もそこまで広くないため、ビギナー向けの調整も可能だといえます。
　同曲は一部リズムが取りにくい部分がありますが、全体としてアプローチしやすいメロディーです。そのため、個人的には練習曲としても使いやすいのではないかと私は分析しました。原曲キーだと少し大変かもしれませんが、キー調整を加えると、かなり歌い易くなります。

　『Endless Vacation』を原曲キーで歌唱する場合、高音域ではhiB～hiD辺りをしっかり歌いこなせる力が求められます。そのため、「標準的～高めの音域の女性」などが合いやすいです。この楽曲は、私なりの印象ですが、裏声が器用に出せる方はhiDを裏声で歌ってもよいと思います。そのため、裏声が器用に使いこなせる場合は、「標準よりやや低めの音域の女性」なども歌唱可能だと思います。

　『Endless Vacation』は音域的にはやや高いレンジになりますが、メロディーはリズミカルで親しみやすいです。そのため、キー調整を加えると、比較的チャレンジしやすい楽曲になるのではないかと思います。メロディーやアレンジなどもカラオケ向きです。興味を持たれた方はチャレンジしてみてください。