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『Wanna Get Out』([Alexandros])の音域

 こんにちは。今回は[Alexandros]の『Wanna Get Out』(2013)を取り上げたいと思います。よろしくお願いします。今回はリクエストによる選曲です。


『Wanna Get Out』([Alexandros])
『Wanna Get Out』([Alexandros])の音域






【地声最低音】mid1C(C3) 

m1D#[し]ろい町  霧がかっ[て] [あ]めが降っ[て] 雨が降って【Dメロ】
★(目を洗って) m1Cm1D#[手]あ]らいをし[て]D#


【地声最高音】hiC(C5) ※似たフレーズが全体で9回程度

hiA#[Calling you to come to the place] hiC[you] A#m2G#[wish]ed] G[to] be inste[ad]【サビ】


【補足】mid2F(一部略)hiA#を含むフレーズ一覧

m2Gm2F[Wor]king] [till] the G[mo]rningcomes]【Aメロ】
m2G[I] m2F[wa]nna [te]ll you that (You don’t have to think)【Bメロ】

★So you ought to m2G[know] G#[that] hiA#[“Some]thing” that you felt【サビ】
★in your brain it sure is m2F[your] m2G[own] will
★You wa[nna]m2F m2G[get] hiA#[out] of this pla[ce]【2番サビ後半】
★To have a Turkish de[li]g]h]t hiA#m2G#G

 まず、『Wanna Get Out』についてです。この楽曲は、2013年に4人組ロックバンド[Alexandros]によりリリースされたアルバム『Me No Do Karate.』(ミー ノー ドゥー カラテ)に収録されております。同アルバムには、『Starrrrrrr』(過去記事)『Kick & Spin』(過去記事)といったシングル曲が収録されております。
 ※余談ですが、この頃の[Alexandros]は[Champagne]というバンドで活動しておりました。ただ、[Champagne]と表記すると混乱される方も多い可能性があると感じ、今回は[Alexandros]で統一しております。

 『Wanna Get Out』はアッパーなロックナンバーです。中華風のイントロから楽曲が始まり、AメロBメロサビと展開します。また、Aメロには変拍子が用いられております。歌メロの大部分は英語詞で作られており、その辺りはカラオケでハードルになるかもしれません。作詞作曲は川上洋平さん、編曲はバンドによりなされております。
 ちなみに、同曲はサラリーマンの苦悩が歌われた楽曲です。歌詞については、川上さんの友人が仕事のことで愚痴っていることをきっかけに生まれた楽曲だそうです。


 『Wanna Get Out』の音域的な特徴についてです。同曲は、男性の音域としては高いレンジで歌メロが作られております。そのため、一般的な男性はキーを下げた方が歌いやすいです。
 同曲の低音部は、Dメロでmid1Cやmid1D#が登場します。それ以外の場面は全体的に高音寄りであり、mid2A#辺りが多いです。そのため、同曲は「一部だけ低音が低いが、全体でみると中高音寄り」の特徴を持った楽曲だといえます。

 ちなみに、女性が同曲を歌唱する場合、原曲キーだとDメロの低さがハードルになります。そのため、通常は少しキーを上げた方が歌いやすいです。ただ、もし原曲キーで歌唱したい場合、Dメロの低音部分は1オクターブ上を歌唱するのもよいのではないかと思います。



 最後に『Wanna Get Out』の音域についてですが、【地声最低音】mid1C(C3)~【地声最高音】hiC(C5)で歌メロディーが構成されております。一般的な男性の音域と比べ、高いです。以下、見ていきます。

 まず、地声最低音mid1CはDメロで登場します。私なりの印象ですが、低音が苦手な方などはこのmid1Cにあまり厳密にならなくてもよいのではないかと思います(歌えるに越したことはない)。大体mid1D#辺りが安定すると違和感なく聞こえるのではないかと推測されます。
 先述のように、mid1D#辺りでも女性の音域としては低いので、女性の場合は少しキーを上げた方がよいのではないかと思います(もしくはDメロの低音をオク上げで歌うのもよい)。

 つぎに、地声最高音hiCについてはサビで登場します。登場回数は10回弱です。今回はhiA#が連続する場面でもあり、男性の音域としてはかなり高いです。そのため、一般的な男性は通常はキーを下げた方が歌いやすいと思います。一つの目安ですが、原曲キーから3~4つ程度下げてみてください。


 『Wanna Get Out』は低音域に余地があり、キー下げは可能です。ただ、今回の楽曲は最高音が高く、また音域自体も広いです。そのため、歌い慣れた人であっても一部歌いにくい部分が出てくるかもしれません。キー調整を考慮しても、ある程度高音域が得意な人の方がチャレンジしやすい楽曲といえます。また、英語詞が基軸となっている点も、難しさを高めております。

 『Wanna Get Out』を原曲キーで歌唱する場合、mid2G~hiCといった高音域をしっかり歌いこなせる力が求められます。今回はmid2F~mid2G辺りの頻度も高く、ある程度高音域が得意な人でもスタミナが必要になります。これらを踏まえると、「高音域が(非常に)得意な男性」などが原曲キーに合いやすいと私は判断しました。


 『Wanna Get Out』はアッパーなロック曲であり、カラオケでも歌いやすいと思います。ただ、英語詞であることと、音域が広く、原キーでは高音も高い点で難易度は高いです。ただ、それを超えて歌いこなせると気持ちがいいのではないかと思います。興味を持たれた方はチャレンジしてみてください。

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コメント

  1. 釘崎 より:

    リクエスト応えてくださってありがとうございます!

    • もりっしー より:

      こちらこそありがとうございます。
      歌詞の詳細については把握してなかったので
      記事執筆の時点で知れてよかったです。