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『虹色の戦争』( SEKAI NO OWARI ) の音域

こんにちは。今回はSEKAI NO OWARIの『虹色の戦争』(2010)を取り上げたいと思います。よろしくお願いします。今回は自選曲です。以前に調査したのですが、機会を逸していたので今回取り上げます。
 なお、この頃のバンド名は【世界の終わり】名義であり、メジャーデビュー頃に名義を現在の【SEKAI NO OWARI】へと変更します。今回はよく知られているSEKAI NO OWARI表記で記述します。


『虹色の戦争』(SEKAI NO OWARI)、Nijiiro no Sensou(SEKAI NO OWARI)
『虹色の戦争』(SEKAI NO OWARI)の音域







【地声最低音】mid1F#(F#3) 

m2D[花に][え]があるなm1F#[ら] 1F#m1G[な]に]を叫ぶ1G[のだ]ろう【Aメロ】
m1Gm1F#[じゆ[うの]解放の歌m2D[を] D[世界に響か]せているだろう


【地声最高音】mid2G(G4) ※全体で8回程度

m2F#[生物た]ちのにm2G[じい]ろの]戦争【サビ】
m2Em2F#m2G[願いをひ[とつか[な]え]るなら]

★(僕等の命の炎は)消えてm2F#m2G[し[ま]う]のだろう【ラストサビ】

【裏声最高音】hiB(B4) ※サビで登場

★(貴方が殺した)hiBm2F#m2E[自]ゆ]うのう]たは【サビ】


【補足】mid2EhiAを含むフレーズ一覧

★偽物の自由のうm2Em2D[たが]ぁ] 2D[爆音で聴こ]えるだ[ろう]【Aメロ】
★花が叫ぶhiA裏m2Gm2F#地[愛]の]世]界で【Bメロ】
m2D[僕等は][和]を歌m2ED[ってい]る]
★むm2D[かえた「自由」は僕]m2Em2F#[に[なん]て][言う][ろう]

m2E-m2F#[貴方がこ[ろした いの]ちのう]たが僕の頭F#[に]F#[びく]ぅ]【サビ】
★花や虫はm2F#[な]にをF#m2E[願]うの]だろう【ラストサビ】

 まず、『虹色の戦争』についてです。この楽曲は、2010年に4人組バンドSEKAI NO OWARIによりリリースアルバム『EARTH』に初収録されました。同アルバムはバンドとしては初のアルバムであり、『幻の命』などのシングル曲が収録されております。
 この頃のセカオワはまだギターロックの趣が強いですが、歌詞などは既にパブリックイメージに通じる世界観を作り上げておりました。アルバム『EARTH』は第3回CDショップ大賞の準大賞を受賞しました。ちなみに、この時の対象はandymoriの『ファンファーレと熱狂』、同じく準大賞に神聖かまってちゃんの『友だちを殺してまで。』、秦基博さんの『Documentary』が受賞しております。


 さて、『虹色の戦争』はアッパーなバンド曲です。アルバム曲ながら、元々人気が高かった作品ですが、2021年頃にTik tokでバズり、リリースから10年を経てリバイバルヒットをしました。2023年3月現在、YouTubeチャンネルでは5000万回を超える再生回数を記録しております。また、ストリーミングサイトでの再生回数も5000万回を超え、2022年4月に日本レコード協会よりゴールド認定がなされました。セカオワのインディーズ時代の代表的な1曲といっていいと思います。

 『虹色の戦争』の音域的な特徴についてです。同曲は、男性の音域の範囲内、もしくはやや高めのレンジで歌メロが作られております。低音域には余地があるため、一般的な男性は少しキーを下げた方が歌いやすいのではないかと思います。
 同曲は、最低音がmid1F#であり、男性曲としては高めです。そのため、相対的に中高音域が多く、mid2D~mid2F#,mid2G辺りが頻出します。そのため、標準的な音域ではありますが、男性としては高く感じやすいという特徴がみられます。

 ちなみに、同曲を女性が歌う場合、通常はキーを上げた方が歌いやすいです。地声最低音がmid1F#であるため、理論上は女性が原曲キーで歌唱することも可能ですが、女性の得意な音域などを考えると通常はキー上げを推奨します。ただ、「標準より低めの音域の女性」だと、もしかしたら原曲キーなどがマッチする可能性もあると思います。その辺りは、各々実際に歌唱してみてください。



 最後に『虹色の戦争』の音域についてですが、【地声最低音】mid1F#(F#3)~【地声最高音】mid2G(G4)、【裏声最高音】hiB(B4)で歌メロディーが構成されております。一般的な男性の恩威域と比べ、やや高めです。以下、見ていきます。

 まず、地声最低音mid1F#はAメロで登場します。この辺りは男性の音域の範囲内です。ただ、mid1F#は男性曲の最低音としては高めであり、この辺りが最低音となる男性曲は、「標準的な男性にとってはキーの高い曲」となることが多いです。今回の『虹色の戦争』については、明確に高い言うわけではないですが、それでも標準的な男性にはやや高いのではないかと推測されます。
 一方、同曲は男性曲としては最低音が高い分、女性が原曲キーで歌唱することも一応は可能です。ただ、女性の得意な音域を考えると、通常はキー上げを推奨します。一つの目安ですが、原曲キーから3~4つ程度上げてみてください(#3~4)。

 次に、地声最高音mid2Gはサビを中心に登場します。この辺りは男性の音域の範囲内です。ただ、今回はmid2D~mid2F#辺りの登場回数がかなり多いため、体感的に高く感じやすいです。そのため、私としては一般的な音域の男性ははキーを下げた方が歌いやすいのではないかと推測しました。一つの目安ですが、原曲キーから1~2つ程度下げてみてください。


 『虹色の戦争』は低音域に余地があり、キー下げは可能です。同曲は地声レンジがほぼ1オクターブであるため、キー下げはしやすく、ビギナー向けの調整も可能なのではないかと推測されます。一部裏声が登場するなど難しい点もありますが、個人的には練習曲に向きやすいのではないかと推測しました。
 ちなみに、同曲は歌メロは比較的分かりやすいため、その点でも練習曲に向きやすいのではないかと思います。ただ、メロは若干速いですので、歌詞をしっかり覚えておきたいです。

 『虹色の戦争』を原曲キーで歌唱する場合、mid2D~mid2Gといった地声レンジをしっかり歌いこなせることが求められます。今回は全体的に中高音が多いため、人によっては体力的にしんどくなりやすいです。これらを踏まえると、「標準よりやや高め~ある程度高音域が得意な男性」などが原曲キーに合いやすいと私は判断しました。また、低音がやや高い分、「標準より低めの音域の女性」の中には原キーがマッチする人がもおられるかもしれません(女性の場合は通常はキー上げ推奨)。


 『虹色の戦争』はアッパーなバンド曲であり、カラオケなどでも歌いやすいと思います。また、セカオワの初期の人気曲であり、思い入れの強い方も多いと思います。興味を持たれた方はチャレンジしてみてください。

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コメント

  1. ああ より:

    セカオワのtearsお願いします!

    • もりっしー より:

      リストアップしておきます。
      セカオワは実は自選曲で1曲取り上げる予定があるので
      『tears』そのあとに記事にします。