『虹』(L’Arc-en-Ciel)
【地声最低音】mid1D(D3) ※重要度は高くない
★ほんとm2E–m2F#[う[は] m1D[と]ても心は1F#–2E–2D#[も[ろ]く]【Aメロ】
【地声最高音】hiB(B4) ※全体で8回
★途切れそうなほm2E裏[ど]透明なこhiA–hiB–F#–F^[え[に]ぃ]ぃ[ぃ]【サビ】
★2F#–G–hiA–hiB[あ[る[きだ[し]たぁぁ] そ[のG–hiA[ひと[み]へぇぇ]
【裏声最高音】hiA(A4) ※Aメロで登場
★誰もm2F#[が]ひびわれていhiA裏–F#[る]ぅ]【Aメロ】
【補足】mid2F#~hiAを含むフレーズ一覧
★時は奏hiA–m2G[で]て]想いはあG–hiA[ふ[れ]るF#[ぅ]【サビ】
★m2F#–G–hiA^[降[り[出し]た]あA地–G[め]に]濡A–G[れ]て]【Bメロ】
★きm2F#–m2G[み[はま]た]立G[ち]止ま]ってしまうF#裏[け]ど
★少年はm2E[ひ]と[の]か[げm2F#[に]歪んだ[に]く[しF#[み]を見た【Dメロ】
★何m2F[も]見た[く]ないよ 何も なF#–m2G[に[も] F#–G–hiA[な[に[も]
まず、『虹』についてです。この楽曲は、1997年にロックバンドL’Arc-en-Cielによりリリースされたシングル作品です。アルバムとしては、翌年にリリースされた『HEART』に初収録されました。同アルバムには、シングル『winter fall』(過去記事)、人気曲の『Shout at the Devil』などの楽曲が収められております。アルバムは150万枚を超えるCDセールスを記録し、日本レコード協会にもミリオン認定がなされました。
さて、『虹』は和月伸宏さんの漫画を原作としたアニメ映画『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚- 維新志士への鎮魂歌』の主題歌としてタイアップが付きました。楽曲の質も相まって、『虹』は70万枚を超えるCDヒットを記録します。また、2014年には配信部門でも10万ダウンロードを達成し、日本レコード協会よりゴールド認定がなされております。人気曲の多いバンドですが、このようなロングヒット傾向からもL’Arc-en-Cielの代表的な楽曲の1つといえます。
ちなみに、L’Arc-en-Cielというバンド名はフランス語で「虹(=空に架かる弧)」を意味しており、その点でバンドを象徴する楽曲と言われることも多いです。
『虹』はスローなバンド曲です。アルペジオのイントロから頭サビでメロディーが始まります。歌メロはAメロBメロサビという構造はありますが、全体としてシリアスな趣があり、従前のJ-POPとはやや印象が異なっております。詳細は後述しますが、歌メロも癖があり、慣れない人だと音程を取りにくいかもしれません。作詞はボーカルのhydeさん、作曲はギター担当のkenさん、編曲はバンドとCHOKKAKUさんによりなされました。
『虹』の音域的な特徴についてです。同曲は男性の音域としては高いレンジで歌メロが作られております。一般的にはキーを下げた方が歌いやすいです。
同曲は全体的に中高音寄りのメロであり、AメロBメロ辺りでもmid2E~hiAなどの中高音が多く登場します。また、ラルクの1つの特徴でもありますが、艶やかな裏声が要所で用いられており、器用な裏声と地声の使い分けも不可欠になります。低音域については見た目の音域よりも高い印象です。
ちなみに、女性が同曲を歌唱する場合、通常はキーを上げた方が歌いやすいです。今回は不可欠な最低音がmid1F#であるため、理論上は女性が原キーで歌うことも可能です。ただ、女性の得意な声域、裏声の可動域などを考慮すると、一般的にはキーを上げた方が歌いやすいといえます。一つの目安ですが、原曲キーから2~3つ程度上げてみてください。
最後に『虹』の音域についてですが、【地声最低音】mid1D(D3)~【地声最高音】hiB(B4)、【裏声最高音】hiA(A4)で歌メロディーが構成されております。一般的な男性の音域と比べ、高いです。。以下、見ていきます。
まず、地声最低音mid1DはAメロで登場します。このmid1Dは歌い出しの瞬間的な音であるため、個人的にはあまり厳密な音程にこだわらなくてもよいのではないかと推測しました。低音域については、mid1F#辺りがしっかり歌えると形になりやすいのではないかと想定しています。
次に、地声最高音hiBはサビで登場します。登場回数は全体で8回程度です。このhiBに次ぐ地声高音としては、hiA#がピークとなる場面が全体で19回程度登場します。こうしたことから、男性の音域としては高く、通常はキーを下げた方が歌いやすいです。一つの目安ですが、原曲キーから2~3つ程度下げてみてください。
『虹』は低音域に余地があり、キー下げは可能です。今回の楽曲は基本的な歌メロはmid1F#~hiB辺りで成っており、体感的にはそこまで音域が広いわけではありません。そのため、歌い慣れた人であれば、ある程度自分が得意なレンジに調整することができると言えます。一方、同曲はボーカルのhydeさんの独特の抑揚などが魅力的な作品であります。そうした点は単にキーを下げるだけで達成されるわけではなく、しっかり歌い慣れておく必要があります。その点は留意しておいてください。
同曲は大ヒットした楽曲ですが、歌メロがかなり取っ付きにくく、しっかりとした聴き込みが不可欠になります。楽器を所有している方などは一度歌メロは演奏してみて、確認してみるのもよいと思います。こうした点からある程度音感の良さが求められ、その点でもしっかり歌い慣れた人向けの楽曲です。
『虹』を原曲キーで歌唱する場合、mid2F#~hiBといった中高音域をしっかり歌いこなせる力が求められます。今回はAメロ辺りでも中高音が多く、また器用な裏声発声も不可欠となります。反面、低音域は意外と高いです。
こうしたことを踏まえると、「高音域が得意(or非常に得意)な男性」などが原曲キーに合いやすいと私は判断しました。女性だと、「標準より低めの音域の女性」などは原キーが合う可能性もありますが、通常はキー上げを推奨します
【まとめ】
①サビは際立って高いが、ABメロも意外と中高音がみられる
②原キーだと「高音域が得意(or非常に得意)な男性」に合いそう
③メロは半音移動が多く、癖があり、取っ付きにくい(しっかり聴き込んでおきたい)
④裏声の器用な発声がABメロでみられるため、その点も上手く歌いたい
★きm2F#–m2G[み[はま]た]立G[ち]止ま]ってしまうF#裏[け]ど
★少年はm2E[ひ]と[の]か[げm2F#[に]歪んだ[に]く[しF#[み]を見た【Dメロ】
★何m2F[も]見た[く]ないよ 何も なF#–m2G[に[も] F#–G–hiA[な[に[も]
まず、『虹』についてです。この楽曲は、1997年にロックバンドL’Arc-en-Cielによりリリースされたシングル作品です。アルバムとしては、翌年にリリースされた『HEART』に初収録されました。同アルバムには、シングル『winter fall』(過去記事)、人気曲の『Shout at the Devil』などの楽曲が収められております。アルバムは150万枚を超えるCDセールスを記録し、日本レコード協会にもミリオン認定がなされました。
さて、『虹』は和月伸宏さんの漫画を原作としたアニメ映画『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚- 維新志士への鎮魂歌』の主題歌としてタイアップが付きました。楽曲の質も相まって、『虹』は70万枚を超えるCDヒットを記録します。また、2014年には配信部門でも10万ダウンロードを達成し、日本レコード協会よりゴールド認定がなされております。人気曲の多いバンドですが、このようなロングヒット傾向からもL’Arc-en-Cielの代表的な楽曲の1つといえます。
ちなみに、L’Arc-en-Cielというバンド名はフランス語で「虹(=空に架かる弧)」を意味しており、その点でバンドを象徴する楽曲と言われることも多いです。
『虹』はスローなバンド曲です。アルペジオのイントロから頭サビでメロディーが始まります。歌メロはAメロBメロサビという構造はありますが、全体としてシリアスな趣があり、従前のJ-POPとはやや印象が異なっております。詳細は後述しますが、歌メロも癖があり、慣れない人だと音程を取りにくいかもしれません。作詞はボーカルのhydeさん、作曲はギター担当のkenさん、編曲はバンドとCHOKKAKUさんによりなされました。
『虹』の音域的な特徴についてです。同曲は男性の音域としては高いレンジで歌メロが作られております。一般的にはキーを下げた方が歌いやすいです。
同曲は全体的に中高音寄りのメロであり、AメロBメロ辺りでもmid2E~hiAなどの中高音が多く登場します。また、ラルクの1つの特徴でもありますが、艶やかな裏声が要所で用いられており、器用な裏声と地声の使い分けも不可欠になります。低音域については見た目の音域よりも高い印象です。
ちなみに、女性が同曲を歌唱する場合、通常はキーを上げた方が歌いやすいです。今回は不可欠な最低音がmid1F#であるため、理論上は女性が原キーで歌うことも可能です。ただ、女性の得意な声域、裏声の可動域などを考慮すると、一般的にはキーを上げた方が歌いやすいといえます。一つの目安ですが、原曲キーから2~3つ程度上げてみてください。
最後に『虹』の音域についてですが、【地声最低音】mid1D(D3)~【地声最高音】hiB(B4)、【裏声最高音】hiA(A4)で歌メロディーが構成されております。一般的な男性の音域と比べ、高いです。。以下、見ていきます。
まず、地声最低音mid1DはAメロで登場します。このmid1Dは歌い出しの瞬間的な音であるため、個人的にはあまり厳密な音程にこだわらなくてもよいのではないかと推測しました。低音域については、mid1F#辺りがしっかり歌えると形になりやすいのではないかと想定しています。
次に、地声最高音hiBはサビで登場します。登場回数は全体で8回程度です。このhiBに次ぐ地声高音としては、hiA#がピークとなる場面が全体で19回程度登場します。こうしたことから、男性の音域としては高く、通常はキーを下げた方が歌いやすいです。一つの目安ですが、原曲キーから2~3つ程度下げてみてください。
『虹』は低音域に余地があり、キー下げは可能です。今回の楽曲は基本的な歌メロはmid1F#~hiB辺りで成っており、体感的にはそこまで音域が広いわけではありません。そのため、歌い慣れた人であれば、ある程度自分が得意なレンジに調整することができると言えます。一方、同曲はボーカルのhydeさんの独特の抑揚などが魅力的な作品であります。そうした点は単にキーを下げるだけで達成されるわけではなく、しっかり歌い慣れておく必要があります。その点は留意しておいてください。
同曲は大ヒットした楽曲ですが、歌メロがかなり取っ付きにくく、しっかりとした聴き込みが不可欠になります。楽器を所有している方などは一度歌メロは演奏してみて、確認してみるのもよいと思います。こうした点からある程度音感の良さが求められ、その点でもしっかり歌い慣れた人向けの楽曲です。
『虹』を原曲キーで歌唱する場合、mid2F#~hiBといった中高音域をしっかり歌いこなせる力が求められます。今回はAメロ辺りでも中高音が多く、また器用な裏声発声も不可欠となります。反面、低音域は意外と高いです。
こうしたことを踏まえると、「高音域が得意(or非常に得意)な男性」などが原曲キーに合いやすいと私は判断しました。女性だと、「標準より低めの音域の女性」などは原キーが合う可能性もありますが、通常はキー上げを推奨します
【まとめ】
①サビは際立って高いが、ABメロも意外と中高音がみられる
②原キーだと「高音域が得意(or非常に得意)な男性」に合いそう
③メロは半音移動が多く、癖があり、取っ付きにくい(しっかり聴き込んでおきたい)
④裏声の器用な発声がABメロでみられるため、その点も上手く歌いたい
コメント
記事化速いですねびっくりしました
個人的にラルクと言えばやはりこの曲ですね
低音感は確かにほとんどなくずっと高めの曲って感じします
コメントありがとうございます。
もう少し後でもよかったのですが、
調査を終えた後に別のラルクの曲にもリクエストが来たので
早めに出しました(90年代なので調査しやすいというのもあります)。
私も記事にして気付きましたが、ずっと高いですね。
hydeさんは低音も印象的なので、その点で少し意外でした。
ぴたっくまさんは聴き慣れてると思うので大丈夫と思いますが
音程は結構と取りにくいので注意です。
高音が気持ちいいですよね。
2023年最後の記事はこの楽曲なのですかね?
個人的に結構好きな楽曲なので嬉しいです
また来年もどうぞ宜しくお願いします。
コメントありがとうございます。
年末年始ということもあり、記事にしやすそうなこの曲を選曲しました。
こちらこそ、来年もよろしくお願いします。