『フライデー・ナイト』(なとり)、Friday Night(Natori)
【地声最低音】lowG#(G#2)
★ここがどこかm1A#–lowG#[さえどう[も]分]からないけA#–G#[れ[ど]【Aメロ】
★何が起きm1A#–lowG#[たっ[て]関[係]ない A#–G#[飽き[た]ら捨て[る]だ]け
【地声最高音】mid2D#(D#4) ※2番サビで1回
★いm2F裏–m2C[つ]ま]でも、すぐ[そ]ばにあm2D#地[る]【2番サビ】
【裏声最高音】mid2G#(G#4) ※ラストで1回のみ
★m2C[お]ぼれるように、いm2F裏–m2G#–C[き[を]つ]いて【ラスト[大サビ]】
【補足】mid2C(一部略)~mid2Fを含むフレーズ一覧
★ありふれた夜の真ん中でm2C[逃]避行【Aメロ】
★m2F裏–m2C[どう]し]ようもC[ない] どうせ変[わ]りはしない
★m2C[てん]でつまら[ない] [明]日には、忘[れ]たい【Bメロ】
★過剰も不足もm2D#裏–m2C[ない]は]ず[な]のに
★m2F裏–m2C[馬]鹿]みたいに愛[し]合って さよならフライデーナイト【サビ】
★いm2F裏–m2C[つ]ま]でも、縋[り]付いている
★m2C[馬]鹿なはな[し]だ、[も]はや夢の[な]か【大サビ】
まず、『フライデー・ナイト』についてです。この楽曲は、2023年に男性シンガーソングライターのなとりさんによりリリースされたシングル作品です。配信限定のシングルとしてリリースされ、アルバムには未収録です。
なとりさんは、『Overdose』(過去記事)、『猿芝居』、『フライデー・ナイト』と短いキャリアの中で着実に人気曲を生み出しております。今回取り上げる『フライデー・ナイト』も、既にストリーミングランキングで上位に位置するなど世代を超えて大きな話題になっています。
さて、『フライデー・ナイト』はチルなスローナンバーです。タイトルにもあるように、夜に聴くと、非常にマッチしそうです。歌メロについてはAメロBメロサビと展開します。全体的に落ち着いた印象の作品であり、その分ボーカルもダウナーな印象です。
ちなみに、同曲はなとりさんが作曲を学んで2か月の時点でのデモ音源が公開されております。興味のある方は、YouTube公式チャンネルにアクセスしてみるのもよいかもしれません。
『フライデー・ナイト』の音域的な特徴についてです。同曲は、男性の音域の範囲内で歌メロが作られております。ただ、全体的に中低音域が多いため、人によってはキーを上げて歌うのもよいかもしれません。
同曲の低音はlowG#,mid1A#といった低音域が多く、男性の音域としてはかなり低いです。そうしたこともあってか、地声高音もmid2C辺りが多く、最近のJ-POPの男性曲としては低いレンジとなります。標準的な音域の男性だと原曲キーで歌唱することも可能かもしれませんが、場合によっては少しキーを上げるのも良さそうです。
ちなみに、女性が同曲を歌唱する場合、通常はキーを上げた方が歌いやすいです。人気曲『Overdose』(【地声最低音】mid1B(B2)~【最高音】mid2E(E4))については、女性歌手のAdoさんが原曲キーで歌唱されてました。ただ、今回の『フライデー・ナイト』については低音域がより低いため、女性が原曲キーで歌唱するのは極めて困難だと思います。
最後に『フライデー・ナイト』の音域についてですが、【地声最低音】lowG#(G#2)~【地声最高音】mid2D#(D#4)、【裏声最高音】mid2G#(G#4)で歌メロディーが構成されております。一般的な男性の音域の範囲内(低音域は低め)です。以下、見ていきます。
まず、地声最低音lowG#はAメロで登場します。今回のlowG#はmid1A#などとコンボになっているため、低音感があります。人によっては発声が難しく、適性のある人でもしっかりとした練習が不可欠です。そのため、一般的な音域の男性であっても、場合によってはキーを上げた方が歌いやすいかもしれません。
次に、地声最高音mid2D#は2番のサビで1回だけ登場します。このmid2D#を除くと、全体を通してmid2C辺りが多くみられます。このmid2C,mid2D#辺りは男性の音域の範囲内ですが、最近のJ-POPと比べると低い高音域となります。こうしたことからも、人によってはキーを上げることを推奨します(標準より高めの音域の男性など)。ただ、原曲キーが全く無理というわけではないので、男性の場合は、原曲キーでチャレンジするのもよいと思います(高音域が得意な男性だと辛いかもですが)。
『フライデー・ナイト』は低音域が低く、キーを下げる余地はあまりありません。一方、高音域は裏声最高音がmid2G#辺りであるため、キー上げについてはある程度行いやすいのではないかと思います。
同曲は、音域自体が広いため、その点で歌いにくく感じられる方も多いかもしれません。全体的に中低音域の割合が多いため、標準より低めの男性などがアプローチしやすそうです。個人的にはビギナーの練習曲にはあまり向かないのではないかと推測しております。
『フライデー・ナイト』を原曲キーで歌唱する場合、lowG#,mid1A#といった低音域をしっかり歌いこなせることが求められます。一方、同曲はmid2D#,mid2Fといったレンジが裏声になるなどしており、高音域が得意な男性だと逆に歌いにくそうです。
こうしたことを踏まえると、「標準的な音域~標準より低めの音域の男性」などが原曲キーに合いやすいと私は判断しました。ただ、標準より低いレンジだからといって、歌い慣れてない人がなとりさんのような表現がすぐにできるというわけではありません(重要)。低音域~高音までしっかりとした発声が求められます。その点を踏まえて、練習に励んでください。
『フライデー・ナイト』はチルなポップであり、全体として中低音域の歌いこなしが重要になります。私自身も落ち着いたニュアンスが非常に耳に残りました。興味を持たれた方はカラオケなどでもチャレンジしてみてください。
コメント
リクエスト応えてくれてありがとうございます。
音域的な難易度はそれほどでも、
なとりさんの独特な雰囲気を出すのは難しそうですね。
コメントありがとうございます。
そうですね。音域以上に雰囲気を作り出す歌い方が大変だと思います。
あと,何気に低音も結構辛いですね。