『snow jam』(Rin音)
【地声最低音】lowG#(G#2)
★ねえ今m1A#[夜]lowG#[はい]A#[そ]いで行く【Aメロ】
※曲全体で時々登場します。
【地声最高音】mid2D#(D#4) ※曲全体で3回
★Feel m2C#[you]. I really care about m2C#[you] m2D#[oh] C#[oh].
※カラオケなどではm2C#が最高音になっているところもあるようです。今回のmid2D#はフェイクの部分ですが、重要だと考え、最高音に含めております。
まず、Rin音(りんね)さんについて少し説明します。Rin音さんは、2016年より活動する男性のラッパーです。この春に大学を卒業したばかりの若いミュージシャンです。18歳頃から九州のMCバトルなどに出場し、多くの賞を獲得しました。MCバトルをきっかけとして楽曲制作も開始いたします。
Rin音さんの知名度上昇に大きく貢献したのは、2021年にリリースした『snow jam』です。この楽曲は、2020年のストリーミングで1位を記録する等、同年を代表する1曲となりました。
Rin音さんの楽曲は、チルアウト系といわれる落ち着いた温かみのある特徴を持っております。ヒップホップと聞くと、どこか「昔ワルかった奴らが、更生してなり上がる音楽」といったイメージを持つ方も居られるかもしれません。一方、Rin音さんは歌詞の世界観なども含め、日々の幸せや恋愛などが謳われております。私自身としては、『sleepy wonder』『overzone』、『April True』といった楽曲も耳に残りました。
さて、『snow jam』(スノー・ジャム)についてです。この楽曲は、2020年に男性ラッパーのRin音さんによりリリースされたシングル作品です。配信限定のシングル曲で、アルバム『swipe sheep』に収録されております。
この『snow jam』はノンタイアップでありますが、Tik TokやSpotify等で人気になり、Rin音さんの知名度上昇に大きく貢献しました。Rin音さんのYouTube公式チャンネルでは、2000万回以上の再生回数を記録しております。また、ストリーミングでも1億再生などを記録しました。
この楽曲をきっかけにRin音さん自身もテレビなどで大きく取り上げられ、日本レコード大賞の新人賞を獲得しました。作詞Rin音さん、作曲はRin音さんとRhymeTubeさんによりなされております。
さて、『snow jam』の音域についてですが、【地声最低音】lowG#(G#2)~【地声最高音】mid2D#(D#4)で歌メロディーが構成されております。一般的な男声の音域の範囲内、もしくはやや低めといえます。以下、見ていきます。
まず、地声最高音mid2D#はサビのようなところで登場します。『snow jam』は曲全体の起伏がそこまで大きくないので、「サビ」とは言いにくいのですが、曲全体で3回程度です。
この辺りは、一般的な男声の音域の範囲内といえます。音域面だけでいうと、普段歌い慣れていない人でもチャレンジしやすいといえます。従前のJ-POP曲が歌いにくい人にもお奨めかもしれません。
一方で、この楽曲はヒップホップであり、終始ラップパートが続きます。そのため、音域面よりもリズミカルに歌えるか、淀みなく歌詞が歌えるかといった面が重要になります。そのため、楽曲を聞いた上で、歌詞やリズムなどもしっかり覚えておきたいところです。
『snow jam』は音域全体でみると、男声曲としてはやや低めのレンジで歌われております。よって、低音域が苦手な方、高音域が得意な人などは少しキーを上げてもよいと思います。そうした融通は利きやすいです。
一方で、女性がこの楽曲を歌唱する場合、意外と原曲キーで歌唱しても合いやすいかもです。男性が本来歌うレンジよりも1オクターブ上を歌唱してみてください。
『snow jam』はラップパートをしっかり歌いなせるという点で難しい部分もありますが、音域的にみると高音域が比較的チャレンジしやすいです。興味を持たれた方はチャレンジしてみてください。