『神っぽいな』(初音ミク [ピノキオピー] )の音域 [2021年]

★メタしこm2A[う]す[る]本質はあhiA[く]い？　人を小馬鹿にしたようなさhiA#[く]い【2番Aメロ】

★hiD#–hiD[ぽい]じゃん] hiC[ぽい]hiA#[じゃん]【Bメロ】

【補足】hiA(一部略)～hihiDを含むフレーズ一覧

★hiD[愛のネタ]バレ 「別れ」っhiA[ぽい]な【Aメロ】

★人hiA[生のネタ]バレ 「死ぬ」っぽhiA#[い]hiD[な]

★とぅ　とぅる　とぅ　とぅ　とぅる　hiD[“風”]【Bメロ】

★もうhiA[いい]ぜ　もう[いい]ぜ　逆に興奮してきhiA#[た]hiD[なあ]【Cメロ】
★景気hiC[いいけど　品]性は[THE] hiD[END]　hiF[うええい]　hihiD[うええい] 


☆かhiG(mid2G)[みっ]ぽいな　hiA[そ]れ　卑怯【サビ】
★アイhiA[ウォンチュー　ウォンチュー　IQ]が下がっていくhiC[感]hiD[じ]
★その髪型　その目　その口元 その香水　その服　そのhiA[メイ]ク
★hiA[ぽい]な　[ぽい]な　[ぽい]　憧れちゃう！

★無為に生き延びるのは難hiB[し]い　権力に飲まれて揺らぐあhiC[か]り【2番Aメロ】
★神を否定し神に成り代hiC#[わ]り　玉座で豹変する小物hiD[た]ち
★批判に見せかけ自戒のいhiD#[の]り　Do you know？

※☆の部分については、原曲hiGだと思いますが、mid2Gでも悪くないです。

　まず、ピノキオピー（ピノキオP）について少し説明します。ピノキオPは2009年に初投稿作品『ハナウタ』でボカロPとして活動を開始します。この『ハナウタ』で描かれている初音ミクの鼻の伸びたイラストが、現在の名前の由来となりました。「アイマイナちゃん」、「どうしてちゃん」といったオリジナルキャラクターを手掛けるなど、イラストレーターとしての側面もあり、幅広い活躍をされております。

　ピノキオピーさんは、ボカロPとして10年以上活動されており、これまでに多くのヒット作を世に送り出しております。2021年12月現在、ニコニコ動画でのミリオン数は17曲を達成しており、最も活躍しているボカロPの1人といえます。代表的な作品としては、『腐れ外道とチョコレゐト』、『ありふれたせかいせいふく』、『すろぉもぉしょん』などが挙げられると思います。私自身は、2020年にリリースされた『愛されなくても君がいる 』、『 ねぇねぇねぇ。』なども好きです。
　楽曲の傾向としては、ダンスミュージック、エレクトロニカなどが多く見られますが、ロック曲なども幅広く制作しております。また、私自身は歌詞が非常に印象深いボカロPでもあると思います。2021年も今回取り上げる『神っぽいな』といった人気曲を世に送り出しており、今もなお最前線で活躍されているボカロPであります。


　さて、『神っぽいな』（かみっぽいな）についてです。この楽曲は2021年にボカロPであるピノキオピーによりリリースされました。ストリーミングなどでも配信されております。
　同曲は、2021年9月にリリースされましたが、ニコニコ動画やSpotifyなどでは既に100万回の再生回数を記録、YouTubeでも800万回を超えており、人気のボカロ曲となっております（2021年12月現在）。私自身も非常に耳に残った作品であります。

　『神っぽいな』はアップテンポのエレクトロポップナンバーです。全体として可愛らしさを感じるサウンドワークになっておりますが、皮肉めいた歌詞が非常に魅力的でもあります。歌詞については様々な解釈がなされると思いますが、私自身もこれと断言できる解釈はまだできておりません。ただ、それでも非常に耳に残る歌詞や中毒性のあるサウンドと感じました。
　『神っぽいな』の歌メロは「AメロBメロサビ」と分けるのが難しく、今回は「AメロBメロCメロサビ（2番Aメロ）」と分けております。全体として耳に残りやすい中毒的なメロディーや歌詞フレーズであり、個人的には「全体がサビ」のような趣を持った作品であると感じました。


　『神っぽいな』の音域的な特徴についてです.。同曲は、一般的な女性の声域よりも高いレンジで歌メロが作られております。この作品は、ボカロ曲に多くあるような「hiGなどが多く登場する曲」というわけではありません。その点ではアプローチしやすいです。ただ、地声の声域としてはhiD辺りが多く登場し、全体を通してメロディーのキーが高い楽曲です。そのため、比較的持久力が求められる作品になるのではないかと思います。一般的な女性の場合は少しキーを下げた方が歌いやすいです。



　最後に『神っぽいな』の音域についてですが、【地声最低音】mid2A(A3)～【地声最高音】hiD#(D#5)、【裏声最高音】hihiD#(D#6)で歌メロディーが構成されております。一般的な女性の音域よりも高いです。以下、見ていきます。

　まず、地声最低音mid2Aについては2番のAメロで登場します。この辺りは女性の声域の範囲内であります。同曲は、低音域については比較的高いです。そのため、「キー下げ」を行う余裕もあります。

　一方、地声最高音hiD#については、Bメロで登場します。曲全体でみると3回程度で多くはありません。『神っぽいな』は曲全体でみると、hiD辺りが非常に多いです。通常のJ-POPの女性曲ではこのhiD辺りがサビの最高音となる曲も多いです。そのため、hiDが多く登場する『神っぽいな』は一般的な女性の音域としては高いと言えます。通常はキーを下げた方が歌いやすいです。一つの目安ですが、原曲キーから２～３つ程度下げてみてください（♭２～♭３）。

　ちなみに、同曲は一部でhihiD(D6)辺りの高音域が登場します。このhihiD#,hihiD辺りは無理に歌わなくてもよいのではないかと思います。相当高いです。ただ、高音域が非常に得意な女性は少しずつ練習をしてみてもよいです。


　『神っぽいな』は先にも述べたように、低音域は意外と余裕があり、キー下げなどは行いやすいです。歌い慣れた人であれば、自分の得意なレンジに合わせることもできます（hihiD(D6)の超高音部分は除く）。私なりの印象ですが、ビギナー向けのキー調整も可能なのではないかと思います。
　一方で、同曲はボカロ曲ということもあり、歌メロが非常に速い部分があります。また、息継ぎを入れにくい場面があります。そのため、そうした点で苦戦される方もおられるかもしれません。その点は留意しておいてください。

　『神っぽいな』を原曲キーで歌唱する場合、hiD辺りを曲全体を通して安定的に歌いこなす力が求められます。また、全体を通して高めのメロが多いですので、スタミナなども必要不可欠なのではないかと思います。おおよその目安ですが、高音域が得意な女性の方が合いやすいです。hiF以上の高音域が要求される場面が少ないですので、ボカロ曲としてはアプローチしやすいのではないかと私は分析しました（一般的には難しい部類です）。
　同曲は、先にも述べたように、息継ぎがしにくい部分などがありますので、「どこで息を入れるか」、「どこを歌わないか」といったことも整理しておくとよいです。また、複数人でボーカルを担当してもよいです。

　『神っぽいな』はアップテンポのポップ曲であり、カラオケなどでも歌いやすいと思います。私自身も非常に耳に残った1曲であります。興味を持たれた方はチャレンジしてみてください。