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『グロテスク feat.安室奈美恵』( 平井堅 )の音域 [2014年の作品]

こんにちは。今回は平井堅の『グロテスク feat.安室奈美恵』(2014)を取り上げたいと思います。よろしくお願いします。今回はリクエストによる選曲です。
 なお、同曲は、ボーカルを平井堅さんと安室奈美恵さんの2人が担当しております。基本的に音域はほぼ同じなのですが、一部異なる部分なども含めて記述しております。

 『グロテスク』は平井堅さんのYouTube公式チャンネルではショートバージョンが公開されております。当ブログでもそちらをん添付いたします。ストリーミングではフル配信されております。

『グロテスク feat.安室奈美恵』(平井堅)、Grotesque feat.Namie Amuro(Ken Hirai)
『グロテスク feat.安室奈美恵』(平井堅)の音域







【地声最低音】mid1F(F3) 

★強m1Gm1F[者[に][び]へつ]らう1G[僕]【Aメロ】


【地声最高音】hiC(C5)  ※女性パートで登場

hiC[す]m2G[な]hiA[お][生]きるC[う][つ]A[く][さを]【Bメロ[安室]】
hiAhiA#[さ[ら]hiC[け]A#[出][ぁ]A#-C[せ[ぇぇ]【Cメロ[安室]】
hiC[本当は]m2G[泣][たいん]じゃGhiA[な[い]で]すか?【2番・ラストサビ[安室]】

※☆について、2番Bメロは裏声になります。

【裏声最高音】hiC(C5) ※Bメロやサビ[主に男性パート]

hiC裏[く]m2G[ろ]hiA[く][ら]なきゃ生きられない【Bメロ[平井]】
hiC裏[本当は]m2G[泣][たいん]じゃGhiA[な[い]で]すか?【サビ[平井]】


【補足】mid2F(一部略)hiAを含むフレーズ一覧

hiAm2G[アイツの幸せよろ][べ]ま]すか?【サビ】
m2GhiA[it’s [me], Gm2F[why don’t] you [kill] A[me?]

m2Fm2G[あ[ば]hiA[き][だせ]【Cメロ[平井]】
m2Fm2G[さ[ら]hiA[け]G[出][ぁ][せ]A[ぇぇ]

男性パートの地声最高音はhiAになります。

 まず、『グロテスク feat.安室奈美恵』についてです。この楽曲は、2014年に男性シンガーソングライターの平井堅さんによりリリースされたシングル作品です。アルバムとしては、2016年にリリースされた『THE STILL LIFE』に初収録されました。また、2017年のベストアルバム『Ken Hirai Singles Best Collection 歌バカ2』にも収められております。

 『グロテスク』はタイトルを見ても分かるように、女性歌手の安室奈美恵さんとのコラボレーションによる楽曲となっております。楽曲の質も相まってか、ノンタイアップにも関わらず、2018年5月には日本レコード協会によりゴールド認定さがなされ、ロングヒットとなりました。ストリーミングサイトでは平井堅さんの人気曲の上位にランクインし、YouTube公式チャンネルでもショートバージョンにも関わらず、1400万回を超える再生回数を記録しております。歌詞内容的には暗めでありますが、平井堅さんの作品でも高い人気がある1曲です。

 『グロテスク』はダークな趣を持ったシンセポップナンバーです。今作では作詞を平井堅さん、作曲をMatthew Tishler(マシュー・ティシュラー)さん、Daniel J.Planteさんが担当しております。マシューさんは倖田來未さんや安室奈美恵さん、w-inds、BTSなどの楽曲の作曲でも知られております。J-POPやK-POPとも縁の深い作曲家・編曲家であります。  
 『グロテスク』はタイトルから想像できるように、「嫉妬」、「軽薄さ」など人間の闇に焦点を当てた作品となっております。平井さんは、切ないラブソングなどが特に人気の歌手ですが、時々、こうした変化球のような作品もシングルで発表しており、そうした側面でも強い支持を集めております。近年リリースされたコラボ曲『怪物さん feat.あいみょん』(過去記事)でも、人間の弱さなどが描かれております。

 『グロテスク』の音域的な特徴についてです。同曲は、女性歌手の安室奈美恵さんとのツインボーカルによるナンバーです。そのためか、男性としては高めであり、女性としては若干低め(もしくは標準的)といったレンジで歌メロが作られております。もし男性がひとりで歌う場合、キーを下げた方が歌いやすいです。逆に女性が歌う場合は、原曲キー、もしくは少しキーを上げてもよいと思います。



 最後に『グロテスク feat.安室奈美恵』の音域についてですが、【地声最低音】mid1F(F3)~【地声最高音】hiC(C5)[男性はhiA(A4)]、【裏声最高音】hiC(C5)で歌メロディーが構成されております。一般的な男性の音域としては高めであり、女性としては標準的、もしくはやや低めです。以下、見ていきます。


 まず、地声最低音mid1FはAメロで多く登場します。この場面は、女性にとってはやや低く感じやすいかもしれません。高音域が得意な女性はキーを上げてもよいと思います。

 次に、地声最高音hiCについては、Cメロやサビで登場します。主に女性パートです。このhiCについては、裏声などで歌うのも悪くないと思います。ただ、Cメロの【hiAhiA#[さ[ら]hiC[け]A#[出][ぁ]A#-C[せ[ぇぇ]】については、地声感のある発声の方が原曲に近づきやすいです。

 一方、男性パートの地声最高音hiAはサビ等で登場します。登場回数としては多く、男性がひとりで歌う場合は、かなりしんどいのではないかと思います(原キー)。一般的な男性の場合はキーを下げた方が歌いやすいです(一人の場合)。

 『グロテスク』は「男性がひとりで歌う場合」はキー下げなどはしやすいです。逆に「女性がひとりで歌う場合」、「男女で歌う場合」は大きなキー下げには向きません。男女いずれにしても歌い慣れた人であれば、自分の得意なレンジに調整することが可能なのではないかと思います。

 『グロテスク』を原曲キーで歌唱する場合、hiAなどをしっかり歌いこなせる力が求められます。同曲ではサビでhiAが特に多く、男性だと高音域が得意な方でも、体力的にとしんどい曲になります。逆に女性の場合は、原曲キーでもチャレンジしやすい楽曲と言えます(女性の場合、キーを下げた方が歌いやすい人も居られるかもです)。よって、原曲キーに関しては女性の方が向きやすく、男性だと高音域が得意な人向けになります。

 『グロテスク』は歌詞がダークでありますが、とりわけ女性などは歌いやすい楽曲ではないかと思います。また、キー調整を行えば男性でもアプローチしやすいです。興味を持たれた方はチャレンジしてみてください。

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