(2020/01/12)ラストサビの音域表記に一部ミスがありましたので修正しました(m2F#hiA)。

 こんにちは。今回はB'zの『LOVE PHANTOM』(1995)を取り上げたいと思います。よろしくお願いします。今回は自選曲になります。

 なお、『LOVE PHANTOM』はアーティストおよびレーベルの公式チャンネルでMVや音源がフル公開されておりません。よって、替わりにtabatie1119さんがギターを演奏している動画を添付いたします。こちらならば、歌メロディーおよびVo稲葉さんの歌声が大よそフル尺で確認できます。


『LOVE PHANTOM』(B'z)


【地声最低音】mid1C#(C#3)  

※ラップパートの部分で登場。そこを除くと、mid1F#が最低音です。カラオケなどでは後者が最低音として記述されているようです。

【地声最高音】hiB(B4)  ※各サビで1回ずつ、ラストは2回

★がまんm2F#[で]hiA[き]hiB[ない] m2F#[ぼ]くを全F#[部あ]げよう
m2F#[ぼ]くを全hiA[部][あ]げ]F#{よ]hiB[う]




【補足】mid2F#hiAの注意箇所

★いらm2F#[ない]F#[も] 捨てF#[て]hiA[し]F#[ま]おう (サビ)
m2F#[き]みを探し彷徨F#[う] hiA[MY] F#[SOUL]

★せわしい街のカンジがいやだm2F#[よ] 君はいないかm2F#[ら]
★「途m2F#[中]]の人」F#{は]F#[いね]ぇ(Aメロ)

『LOVE PHANTOM』(B'z)









 まず、『LOVE PHANTOM』についてです。この楽曲は、1995年にロックユニットB'zによりリリースされたシングル作品です。元々は、シングル曲としてのリリース予定は無かったそうです。アルバム『LOOSE』に収録されており、ベストアルバムなどにも収録されております。ヒット曲の多いB'zですが、この『LOVE PHANTOM』は知名度の高い代表作の一つと言えるのではないかと思います。

 さて、『LOVE PHANTOM』についてですが、歌メロディー自体はAメロとサビの2つしか存在しない比較的シンプルな作りのロックナンバーです。音域分析をやっていて初めて気付いたのですが、歌メロディーは基本的にヨナ抜き音階で作られています。シンプルな歌メロディーでありながらどこか懐かしさや親しみやすさを感じさせるのは、こうした仕掛けがあるのではないかと思います。

 さて、『LOVE PHANTOM』の音域的な特徴についてです。B'zの楽曲は基本的に高音域が高い作品が多いのですが、これはその中では少し抑え気味に作られています。以前、「B'zは初期の作品の方がポップで、音域が低めなので取っ付きやすい」といったようなことを私自身言及した記憶があります。hiBが最高音なので基本的には高いのですが、ラップパートを除けば、キーの調整もしやすいです。B'zを歌いこなしたいと考えている方は、初期の作品に注目してみてもよいかもしれません。 『LOVE PHANTOM』以前だと、更に取っ付きやすい楽曲が多く見られます。




 さて、『LOVE PHANTOM』の音域についてですが、【地声最低音】mid1C#(C#3)~【地声最高音】hiB(B4) で歌メロディーが構成されております。一般的な男性の音域よりも高めです。以下、見ていきます。
  
 まず、先にも述べましたように、地声最低音mid1C#はラップパートで登場します。Aメロとサビの2つの歌メロディーではmid1F#が最低音です。その点に気を付けておくと、キーの調整の際に役に立ちます。

 地声最高音hiBはサビの【がまんm2F#[で]hiA[き]hiB[ない]】の部分です。この辺りの音階は、歌い慣れた高いキーの得意な方であれば、克服可能だと思います。ただ、やはり一般的な男性の場合は少しハードルが高いですので、キーを下げることも選択肢に入れてください。例えば、原曲キーから2つ程度下げて、hiA辺りに設定すると難易度は少し下がります。
 B'zはハードロック系のボーカルですので、高音域をエモーショナルに発声した方がニュアンスが表現しやすいです。原曲に近づけたい場合、余裕を持って歌唱するよりは、少しギリギリぐらいのキーを上手く歌いこなしたいです。よって、今回はhiAを例にしてみました。各々キーが異なりますので、ひとつの参考にしてください。

 先に述べたように、『LOVE PHANTOM』は歌メロの部分だけだと、音域自体はそこまで広くありません。よって、キーの調整なども行いやすい楽曲と言えます。ただ、稲葉さんのような表現を目指したい場合、キーを下げるにしてもしっかり歌い慣れておく必要があります。よって、キーを下げれば、原曲に近い表現が出来るわけではありませんので、しっかり練習を重ねてください。

 ちなみに女性が歌唱する場合、歌い慣れた人であれば、少しキーを上げた方が歌いやすいと思います。歌メロがヨナ抜きで懐かしさを感じさせますので、必ずしもハードな歌声を目指す必要はないと思います(これは男性にも言えます)。