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『エイプリル』(mol-74)の音域

こんにちは。今回はmol-74(モルカルマイナスナナジュウヨン)の『エイプリル』(2016)を取り上げたいと思います。よろしくお願いします。今回はリクエストによる選曲です。


『エイプリル』(mol-74)、April(mol-74)
『エイプリル』(mol-74)










【地声最低音】mid1G#(G#3) ※曲全体で登場

m1G#[綺]麗なG#[え]いがを(Aメロ)
m1G#[だ]れでもない、G#[代]わりのm2F[ない](2番Aメロ)


※【事後最高音】や【補足】などもご参照ください。


【地声最高音】mid2F#(F#4)  ※曲全体で登場します

m1G#[観]m2F[たあとにふとき]m2F#[み][を]思い出した(Aメロ)

m1G#[エ]m2F[イプリ]m2F#[ル] F[僕]は変G#[わ]った?【サビ】

★誰かのしあm2G#裏[わ]m2F[を ね]m2F#[が]F[う]程(Cメロ)

★わm2F[らって]m2F#[く]F[れ]るかな(ラストサビ)


【裏声最高音】hiC#(C#5) ※サビで登場

★(映画みたいにはいかない)けつhiA#裏[まつ]m2G#[に]hiC#裏[ぼ]hiC[く]C#[は] 


【補足】mid2FhiA#の注意点

★弱m2G#裏[く]G#[か]ぜが包G#[む] m1G#[あ]いまいに(Bメロ)

★(いつもいつまでも)続いていm2F[く]hiA#裏[よう]m2G#[な]【サビ】
★気がしていた午F[後]
m1G#[な]m2F[に]を想う

★遅すぎたかm2F[な](ラストサビ) 



 まず、mol-74(モルカルマイナスナナジュウヨン)について少し説明します。mol-74は2010年に高校の同級生を中心に結成された4人組ロックバンドです。2014年に、ロッキング・オンが主催するアーティストオーディションRO JACKで入賞を果たし、知名度が少しずつ上がり始めます。7枚のミニアルバムをリリース後、2019年にメジャーデビューを果たしました。
 mol-74のジャンルとしては、インディーロックなどに属します。私なりのイメージですが、クリーンなサウンドが特徴的で、ボーカルも裏声を多く用いるなど、優しさや切なさを感じる歌声です。どことなく、ノスタルジックや恍惚感を感じさせるサウンドです。
 mol-74の人気の高い楽曲としては、今回取り上げる『エイプリル』、『アルカレミア』、『% 』などが人気であります。私個人としては、『ノーベル』、『light』などが非常に気に入っております。
 

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 さて、『エイプリル』についてです。この楽曲は、2016年にリリースされたミニアルバム『kanki』に収録されております。その後、メジャーデビューフルアルバム『mol-74』にも収録されました。インディーズ時代からの作品であり、mol-74のYouTube公式チャンネルでは600万回以上の再生回数を記録しています。mol-74の作品でも人気の高い楽曲であるといえます。

 『エイプリル』はピアノを基調としたバンドナンバーです。全体として切ない歌メロやアレンジなのですが、リズムは四つ打ちベースとなっており、切なさの中にも疾走感を感じさせます。
 
 歌メロについてはAメロBメロサビといった形で作られておりますが、AメロBメロサビと盛り上がっていく起伏の大きな作品ではありません。そうしたこともあり、地声音域が高めです。
 音域については、裏声の割合が多いです(登場回数としてはそこまで多くはない)。。地声最高音はmid2F#とそこまで高くありませんので、裏声の練習などにも向いているのではないかと思います。




 さて、『エイプリル』の音域についてですが、【地声最低音】mid1G#(G#3)~【地声最高音】mid2F#(F#4)、【裏声最高音】hiC#(C#5)で歌メロディーが構成されております。一般的な男性の音域の範囲内であります。以下、見てきます。

 まず、地声最高音mid2F#は楽曲全体を通して登場します。この辺りは一般的な男性の音域の範囲内ですが、発声はかなり柔らかに表現されています。その点に気を付けて歌いたいところです。
 人によっては、このmid2F#を柔らかく歌いこなすのが難しいかもしれませんので、場合によってはキーを下げて練習しても良いと思います。

 『エイプリル』は最低音が高く、キー調整などはしやすいです。先にも述べたように、mid2F#を柔らかに歌った方が原曲のニュアンスに近づきやすいですので、キーを下げても良いです。
 普段歌い慣れていない人向けのキー調整も可能です。ただ、裏声がやや高めですので、その点で難しく感じられるかもしれません。裏声の練習には良い曲だと思います。

 『エイプリル』はカラオケで盛り上がる類に曲ではないですが、柔らかい切ない歌声を表現するのによい練習曲だと思います。興味を持たれた方はチャレンジしてみてください。

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