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『ウタカタララバイ』(Ado)の音域

こんにちは。今回はAdoさんの『ウタカタララバイ』(2022)を取り上げたいと思います。よろしくお願いします。今回はリクエストによる選曲です。
 なお、今回は歌メロのテンポが速く、またAdoさんのボーカルも上下に乱舞しております。そのため、もしかしたら一部不正確な部分があるかもしれません。hiG#以上の高音域が含まれるフレーズについては、参考程度に考えてください。また、今回は、地声最高音や裏声最高音ではなく、【最高音】としております


『ウタカタララバイ』(Ado)、Utakata Lullaby(Ado)

『ウタカタララバイ』(Ado)の音域






【地声最低音】mid2A#(A#3) 

★あhiA#[と]で気付いたっ[て]もう遅い 入[れ]てあげないんだm2A#[か]【Aメロ】


【最高音】hihiC#(C#5)  ※全体で1回

★ヒヒ[ヒ]hihiA# hihiC#[That’s] A#[all]【動画の1:23辺り】

※厳密な音程にこだわる必要性は低い


【補足】

★ひとりhiA#[ぼ]っちには飽[き]飽きなの
★繋がっhiC#hiD裏hiA#[てい[た]いの]
hiD#裏hiA#[純]真無垢]な想いのまA#[ま] [Loud] out

hiD#裏[Listen up] baby消えない染みのようなハピネス
★他の追随許hiA#[さ]ないウタの綴る[サ]プライズ
★手間取らせないで Be my hiD#地[good]×3 boys an[d]hiA# gir[ls]A#

★誤hiD#裏hiA#地[魔]化]してつD#[よ]が]らないで
★もう ほら早くhiA#裏hiB[こっち[おい]で]
★全てが楽しいこのスhiA#[テージ]上 一hiD[緒]にう]たおうよ

★I wan[na]hiG# hiG[ma]ke your hiC[day],Do my thing C[堂々と]
hiA#[この]場はユートピア だって[望]hiD#裏hiD[み]通][り]でD#[しょ]
★突発hiD#裏[的な泡沫なんて言わせない]
★慈悲ぶhiD#hiF#[かいがゆえ灼たかもう[止]まれない]
★ないものねだりじゃhiA#[ない]この願い
★あり得ない ただ一緒にいて Tru[e ]heart]hihiChihiA#
hihiA#[Oh] my Fword  全身がふわふわっと
★ずっと終わらhiD#[ない] You & I ここにいる限D#[り]
★Trust mehihiAhiG#hiG[超]た]の]しい

★だhiA#[れも]気付いm2A[て]A#[あげ]られなA#hiC#地[かっ[た][ら]
hiA#[わ]たしが[や]らなきゃ[だ]から邪魔し[な]いでお[願い]
hiD#裏hiA#[もう]も][れ]ないの
★だから永遠に一緒に歌hiBhiC#[おう[よ]ぉ]ぉ]A#

★直に脳を揺hiD#地hiD[らす]ベース]hiC#hiB[鼓膜ぶちや]ぶる]ドラム
hiA#hiB[心の臓撫でるブラス ピアノ マカ[フェリ]さ]みだれ
★五月雨hiD#裏[な]D#地[割][で] Shout [out] Doo [wop] [wo]p [waaah]
★ただhiD#地hiA#[信]じて][がいう][う][た]
★かhiD#裏[ら]耳を離hiA#[さ]ない[で]

 まず、『ウタカタララバイ』についてです。この楽曲は、2022年に女性歌手のAdoさんによりリリースされたアルバム『ウタの歌 ONE PIECE FILM RED』に収録されています。ミュージックビデオも制作されており、アルバムのリリースに先立ち、AdoさんのYouTubeチャンネルで公開されました。アニメ映画の話題性も相まって、2022年10月現在、3300万回を超える再生回数を記録しております。

 『ウタカタララバイ』は先述のように、『ONE PIECE FILM RED』の劇中歌として書き下ろされました。FILM REDの劇中歌は、中田ヤスタカさんによる『新時代』(過去記事)、Mrs. GREEN APPLEによる『私は最強』(過去記事)、Vaundyによる『逆光』(過去記事)、澤野弘之さんの『Tot Musica』(過去記事)などの話題曲が多く生まれております。今回取り上げる『ウタカタララバイ』については、FAKE TYPE.が担当されております。


  『ウタカタララバイ』の音域的な特徴についてです。同曲は、一部でhihiCなど滅茶苦茶高い高音が登場しますが、基本的なメロディーは「標準的な女性より高め(もしくは「高い」)」くらいのレンジで作られております。そのため、標準的な女性は少しキーを下げた方が歌いやすそうです。一方で、ある程度高音域が得意な女性であれば原曲キーでも歌えるチャンスがあると私は判断しました。
 以前より申しておりますが、Adoさんの地声高音はロックのニュアンスが強く、今回もそうした特徴が表出されております。今回の『ウタカタララバイ』でもそうしたロック色のある楽曲を歌い慣れている女性の方がチャレンジしやすいのではないかと思います。また、ロック色があるということで、男性も声色的にマッチしそうです(男性だとキー下げ必須、原キーは高音域が超得意な人向け)。

 『ウタカタララバイ』は音域面以上に、リズムやテンポ、滑舌の良さが不可欠となります。歌メロが信じられないほどの速度で展開されますので、歌詞やメロディーをしっかり覚えておきたいところです。スロー再生などをするとわかりますが、同曲はラップパートなどでは歌詞表記を厳密に歌唱していません。歌詞に囚われすぎず、Adoさんが実際にどのように歌っているかも参考にしたいです。


 最後に『ウタカタララバイ』の音域についてですが、【地声最低音】mid2A#(A#3)~【最高音】hihiC#(C#5)で歌メロディーが構成されております。一般的な女性の音域と比べ高め(ロックに慣れてない人だと明確に「高い」)です。以下、見ていきます。

 まず、最高音hihiC#については、2番のラップパートで登場します(添付の動画だと1:23辺り)。ただ、私なりの印象ですが、同曲は、このhihiC#に厳密にこだわる必要性は低いと感じました。当然、歌えるに越したことはないですが、ラップパートで比較的自由な音程が許容される場面だと思います。同曲をネット上でカバーされてる方も、最高音などにはそこまでこだわってないようです。

 ちなみに、私が同曲を歌う上で不可欠だと感じた高音階はhiD#(裏声はhiF#)です。hiD#は全体で10回前後登場しますが、Adoさんはいずれもロック色の強い力強い発声で歌唱されております。キー調整する際は、このhiD#辺りを基準に上下させるとよいと思います。このhiD#は女性としては高いレンジになりますので、通常はキーを下げた方が歌いやすそうです。一つの目安ですが、原曲キーから2つ程度下げてみてください。

 『ウタカタララバイ』は低音域に余地があり、キー下げは可能です。歌い慣れた人であれば、ある程度自分の得意なレンジに調整することができそうです。一方で、同曲は歌メロのテンポがハチャメチャに速く、ビギナーが歌うには非常に大変です(歌い慣れた人でも大変ですが)。歌詞やメロなどをしっかり覚えたうえで、歌唱したいです。

 『ウタカタララバイ』を原曲キーで歌唱する場合、私なりの印象ですが、hiD#辺りを地声でしっかり歌いこなせると形になりやすいです。そのため、「標準より高め~ある程度高音域が得意な女性」などが原曲キーにマッチしやすそうです。先述のように、ロック系の楽曲に慣れている女性の方は、アプローチしやすいと思います。ちなみに、男性が同曲を原キーで歌唱する場合は、「高音域が非常に特異な男性」が合いやすそうです。YouTubeでは虹色侍のずまさんが同曲を歌唱されております。

 『ウタカタララバイ』はテンポが滅茶苦茶に速く、テクニカルな歌唱も求められ、難易度が非常に高いです。ただ、歌いこなせると非常に映えるのではないかと思います。興味を持たれた方はチャレンジしてみてください。 

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コメント

  1. そら より:

    Eveのナンセンス文学について投稿してもらうことはできますか?余裕があるならお願いします

    • もりっしー より:

      リストアップしておきます。
      Eveさんはリクエスト曲はほかにも来てるのですが
      なるべく早く記事にできるよう努めます。