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『On Your Mark』(CHAGE and ASKA)の音域

こんにちは。今回はCHAGE and ASKAの『On Your Mark』(1994)を取り上げたいと思います。よろしくお願いします。今回はリクエストによる選曲です。


『On Your Mark』(CHAGE and ASKA)
『On Your Mark』(CHAGE and ASKA)の音域






【地声最低音】mid1C#(C#3) 

m1D#[夜]明けを追い抜いてみたい じてm1D#[ん]しゃ[ぁ]m1C#[ぁ]【Bメロ】


【地声最高音】hiA(A4)  ※曲全体で2回(歌詞表記は1回だけ)

★そしm2F#[てぼ]hiA地[く]m2G#[ら]F#[は]【ラストサビ】


【補足】mid2E~hiA#を含むフレーズ一覧

☆Ah…hiA#[wow] m2G#[wow] G[wow]…yeah oh m2G[On] m2F[Your] Mark【イントロ】

★ほこm2F[り]m2F#{に][ま]みれた服を払った【Aメロ】
★君と僕 なm2F[ら]んで 夜明けを追い抜いてみたい【Bメロ】

★On Your Mark いつm2E[も]走りだせば 【サビ】
★僕らm2E[が]それでも止めなm2F#[い]m2E[の][は]
★夢の斜面見m2E[上げ]て 行けそうな気がすm2E[る]E[ら]

★Oh… 答えを出さない m2F#[ah… それが]答えのような【2番Aメロ】
★ m2F#[夢の心臓]m2E[がけ]【ラストサビ】
★ m2F#[On] m2E[Your] Mark… F#[Oh… そして]E[ぼ]くらは【アウトロ】

※厳密には☆の部分のhiA#が最高音なのですが、重要度が低いので最高音から除外してます(歌詞表記はされております)。

 まず、『On Your Mark』(オン・ユア・マーク)についてです。この楽曲は、1994年に男性デュオCHAGE and ASKAによりリリースされたシングル作品です。『HEART/NATURAL/On Your Mark』とのトリプルA面です。アルバムとしては、『CODE NAME.2 SISTER MOON』(コード・ネーム・ツー・シスター・ムーン)に初収録され、1999年にリリースされたベストアルバムにも収録されました。

 『On Your Mark』は、チャゲアスのライブのためにアニメーションのMVが作られ、制作をスタジオジブリが担当しました。1995年に、宮崎駿監督の短編アニメーション『On Your Mark』として、『耳をすませば』とともに映画館でも上映されました。こうしたこともあり、アニメファンにも知られた楽曲となっております。
 ちなみに、同アニメには、セリフがなく、映像とチャゲアスの『On Your Mark』、効果音のみで構成されております。

 さて、『On Your Mark』はゆったりとしてテンポのポップナンバーです。ストリングスなども用いられており、空の青さなどを思わせる壮大な楽曲です。演奏時間も6分を超えております。歌メロについては、AメロBメロサビといった形で作られております。Bメロからサビにかけて転調するため、聴き慣れない内は少し音程が取りにくい人がいるかもしれません。

 『On Your Mark』の音域的な特徴についてです。この楽曲は、hiAが2回程度登場するのですが、サビなど目立つ部分はmid2F#等が高音部分となります。よって、大体mid2F#辺りまで歌いこなせれば、ある程度は形になります。
 ただ、 私なりのイメージですが、テンポがゆったりとして、落ち着ていいる分、歌い手の力量も求められます。キーはそこまで高くないにしても、リズムや音程、抑揚の付け方などで、度歌い手の力量が要求されると私は分析しております。hiA以上の高音が得意な人であれば、『YAH YAH YAH』(過去記事)などの方が手を付けやすいと思います。


 最後に『On Your Mark』の音域についてですが、【地声最低音】mid1C#(C#3)~【地声最高音】hiA(A4)で歌メロディーが構成されております。一般的な男性の音域よりもやや高めです。以下、見ていき居ます。

 まず、地声最高音hiAはラストサビで登場します。回数は1~2回程度です。ここは一般的な男性の音域よりも高めですが、高音域が苦手な方は無理して歌わなくてもよいと思います。もしこのhiAまでしっかり歌うのあれば、少しキーを下げても良いかもです。
 同曲は、AメロBメロサビの基本的な部分については、mid2F#までが高音域の中心となります。よって、目安として、mid2F#~mid2G辺りまで歌えると形になりやすいです。慣れていない人は、最初はその辺りを目標にするとよいと思います。

 『On Your Mark』は低音部分に余裕があるため、キー調整は可能です。一部hiAの部分を無視すれば、歌い慣れてない人向けの調整も可能だと思います。ただ、同曲は、リズムや音程などが若干取りにくい場面があります。そのため、歌い手の力量が要求されます。音域面には比較的挑戦しやすいですが、歌唱難易度は高いのではないかと私は分析しております。

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コメント

  1. 名無しA より:

    ありがとうございました。自分にはチャゲアスの代表曲でほぼ唯一原キーが狙えそうな曲です。歌ってて全体的に音域の上下がかなり激しそうなイメージだったんですが、意外と最低音は標準的なんですね。個人的にはノリやすくて歌いがいのある楽しい曲です。

    サビの「流行りの風邪にやられた」という箇所の歌詞とASKAさんの色っぽい歌い回しが気に入ってます。

  2. 名無しA より:

    思い出したのですが、Aメロって1番と2番で少し違いませんか?2番の方が高音出てると思います。

    • もりっしー より:

      コメントありがとうございます。
      自分としては、結構難しそうな曲だと感じました。
      それとは別に楽曲として凄く楽しい作品だと私も感じております。
      歌詞もメロもいい曲ですよね。

      Aメロについて確認しました。確かに、一部記述すべきところが抜けてました。
      2番Aメロは全体的に盛り上がっているのですが、
      【Oh… 答えを出さない m2F#[ah… それが]答えのような】
      の部分は追加すべきですね。
      後ほど、記事内に加筆しておきます。

    • もりっしー より:

      【補足】の部分に2番Aメロの
      【Oh… 答えを出さない m2F#[ah… それが]答えのような】
      を追加しております。

      自分も記事を作成する際に見落としてました。
      ご指摘ありがとうございます。

  3. 名無しA より:

    この曲をまた何度か歌ってみると、lowの音域が結構出るくらい低い曲のような気がしてきました。僕の勘違いかもしれませんが、お時間ありましたらもう一度見てもらえますか?

    • もりっしー より:

      コメントありがとうございます。
      時間がある時に確認してみます。

      ’追記)
      今ちょっと聞いてみた感じだと
      例えば、【m1D#[夜]明けを追い抜いてみたい】
      の部分はm1D#なのだけど、一緒にm1Aが出てるように聞こえるんですよね
      ASKAさんの発声はそうした複合的なものが見られるように感じます。
      こういうケースはカラオケではmid1D#判定になってしまうのですが、
      歌唱の際はm1Aからm1D#にしゃくり上げるように意識してみるのもいいのかもしれません。
      こういうのは時々ありますね。
      また、時間があるときに見てみます。

  4. 名無しA より:

    ありがとうございます。
    個人的にピンポイントで気になるのは

    [Bメロ]
    じて「んしゃ」
    [サビ]
    走りだせ「ばー」

    の箇所で、特にカギ括弧の部分が極めて低いと感じるのです。
    お手数ですが、お願いいたします。

    • もりっしー より:

      時間がある時に確認してみます。

    • もりっしー より:

      確認しました。
      私の力量が足りずに、
      「lowGとかm1A」とかのように具体的に音程を
      特定することは出来ませんでした。

      ただ、調査をしていて分かったことは
      ASKAさん自身は、たとえばm1D#を出すとき
      単にm1D#のみを発声するのではなく
      瞬間的にlowG#もしくはm1A辺りからm1D#に
      しゃくり上げるように発声させております。

      そのため、例えば【じてm1D#[ん]しゃ[ぁ]m1C#[ぁ]】のフレーズについて
      単に【m1D#[ん]】と発するよりも
      m1A↗m1D#のように低いところからしゃくるように発声すると
      原曲に近い感じになります。

      この場面、従前の音域調査ではどうしてもm1D#判定になってしますのですが
      カラオケなどの際は意識されるとよいと思います。
      ご期待に沿えなかったかもしれません。
      私なりに解説できそうな点はこの辺りまでです。

  5. 名無しA より:

    ありがとうございます。自分なりにASKAさんを真似して歌ってみると、どうしても記事の調査結果の1オクターブ下辺りまで音が落ちて(いるように自分には聞こえて)しまうのです。自分の音感がバグっているだけなんでしょうが。。

    わざわざ貴重なお時間を割いて再度見ていただきありがとうございました。もりっしーさんの記事やコメントも参考にしながら細かいところも意識して歌ってみたいと思います。

    • もりっしー より:

      ありがとうございます。
      いえ、名無しAさんの音域がバグっているのではなく
      むしろ繊細で優れているのです。
      例えば、「m1Aからしゃくり上げるようにm1E」に持っていくような音も
      「ただのm1E」も、従前の音域調査では区別せずに
      m1Eに判定しております。
      名無しAさんの感性が繊細で区別しているのに対し
      音域調査が細かく区別できていないのです。

      大丈夫です。On your Markの該当部分は名無しAさんの仰る通り
      lowG#やm1A辺りを意識して歌うのは間違ってないです。

      当ブログを閲覧いただきありがとうございます。
      少しでも期待に応えられるように、更新していきたいです。